第三十二幕:不思議ふしぎの虹
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凪咲「明日は、七夏のお友達、心桜さんと、高月さんがいらしてくれますので、少し賑やかになりますね♪」
凪咲さんは、とても嬉しそうだ。
時崎「そうですね! 明日も、引き続きお手伝いいたしますので!」
凪咲「ありがとう! 柚樹君」
冷茶を頂いてから、今日のお買い物を凪咲さんに渡す。無線ネットワーク機器を直弥さんの部屋に持ってゆき、自分の荷物を置く為に一旦自分の部屋に戻る。
時崎「まずは、お風呂場の準備だな」
俺は、すぐに1階へと戻りお風呂の準備を行う・・・その前に−−−
時崎「凪咲さん!」
凪咲「はい」
時崎「今日、お泊りのお客様って」
凪咲「あ、そうね。ごめんなさい。若い男の人よ。柚樹君とそんなに年は離れていないかしら? 今は、お部屋でお夕食をお待ちいただいております」
時崎「そうですか。ありがとうございます。今からお風呂の準備をします」
凪咲「ありがとう! よろしくお願いします」
お風呂場の準備へ向かおうとすると、お泊りのお客様が階段から降りてきた。
時崎「こんばんは! いらっしゃいませ!」
泊客「こんばんは!」
時崎「今、お風呂の準備をいたしますので」
泊客「ありがとうございます!」
2階から足音が聞こえてきた。七夏ちゃんだ。いつもの浴衣姿に戻っている。
七夏「あっ! えっと、いらっしゃいませ☆ ようこそ風水へ♪」
時崎「七夏ちゃん!」
泊客「これは可愛い女将さん!」
七夏「くすっ☆ ありがとうございます♪」
時崎「!?」
七夏「夕食の準備をいたしますので、しばらくお待ちくださいませ☆」
泊客「ありがとうございます」
七夏「それでは、失礼いたします」
・・・今、七夏ちゃんはお泊りのお客様に「可愛い」と言われて「ありがとうございます♪」と自然に返事をしていたな・・・これはどういう事だ? まだまだ俺は、七夏ちゃんの事が分かっていないという事なのか? 不思議なふたつの虹を持つ少女の心は、不思議なままという事なのか・・・そう言えば、お泊りのお客様は七夏ちゃんの瞳の事は言わなかったけど、それと関係があるのかな? 不思議な事が増えてゆくもどかしさを抑えつつ、俺はお風呂の準備に取り掛かるのだった。
第三十二幕 完
−−−−−−−−−−
次回予告
不思議な虹の色は、これからも不思議なままなのだろうか?
次回、翠碧色の虹、第三十三幕
「移り変わる虹」
俺は不思議な「ふたつの虹」の、切ない思い出に触れる事になる。
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