第三十二幕:不思議ふしぎの虹
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??「あの、勝手に撮らないでもらえませんか?」
時崎「え!?」
??「写真・・・」
時崎「あ、すみません。そんなつもりではなかったのですけど」
ピピッ!
時崎「ん・・・夢・・・か・・・」
夢を見ていたという事は眠りが浅く、起きる準備が整っているという事・・・ちょっとした時計の音で目覚めるが、すっきりしない。
時崎「また、あの夢か・・・」
夢の中に登場した人物が、七夏ちゃんのように思えたけど、これはそうではないと信じたい。夢よりも、起きている時の意識と、七夏ちゃんからの言葉の方が真実だと思うから。しかし、人物を撮るという事に、神経を使わなければならないのも確かだ。俺は気持ちを切り替えて、1階へと降りる。
凪咲「あら? 柚樹君、おはようございます!」
時崎「凪咲さん、おはようございます!」
七夏「柚樹さん☆ おはようございます☆」
時崎「七夏ちゃん! おはようございます!」
七夏「くすっ☆」
時崎「ん?」
七夏「えっと、今から柚樹さんのお部屋にと思ってました☆」
時崎「そ、そう・・・いつもありがとう」
七夏「はい☆」
凪咲「今朝、ナオが、ありがとうって話してたわ」
時崎「え!? 直弥さんがですか?」
凪咲「信号機のことのお礼って」
時崎「あ、いえいえ。直弥さんは?」
七夏「えっと、お仕事にお出掛けしました」
時崎「そう・・・昨日、信号機の事を伝えようと思ってたのだけど、夜遅かったみたいだから」
凪咲「ごめんなさいね。会社の人と一緒に夕食を頂いていたみたいですから」
時崎「そういう日もありますよね」
凪咲「連絡してくれれば、助かるのですけど」
七夏「くすっ☆ 柚樹さん、朝食どうぞです☆」
時崎「ありがとう! 七夏ちゃんも一緒に!」
七夏「はい☆」
七夏ちゃんと一緒に朝食を頂く。
七夏「柚樹さん、今日のお昼はここで頂きますか?」
時崎「え!? ああ、ありがとう。是非! でも、どおして?」
七夏「えっと、柚樹さんお出掛けするのかなと思って」
時崎「七夏ちゃん、お出掛けするなら、合わせるよ」
七夏「ありがとうです☆ 私は午後からお買い物に出かけようかなって思ってます☆」
時崎「俺も、直弥さんからの頼まれ毎があるから、電気店へ出かけるつもりだけど、七夏ちゃんは、何を買うの?」
七夏「えっと、小説です☆」
時崎「なるほど、昨日、図書券を貰えたからね!」
七夏「はい♪ ありがとうです♪」
時崎「じゃ、午前中は宿題だよね? 用事が済んだら、声をかけて」
七夏「はい☆」
凪咲「七夏、午後からお出掛けかしら?」
七夏「あ、お買い物あったら、一緒に買ってきます☆」
凪咲「ありがとう、メモを用意しておくわ」
七夏「はい☆」
七夏ち
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