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転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2153話
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な真似をしないように監査の類も入れるから……そうね。完全な自治権って訳じゃなくて、半分だけの自治権みたいな感じかしら。で、当然貸し出すという形になる以上、その分の料金は貰える事になるわね」
「……うわぁ……」

 思わずといった様子でその言葉を口にしたのは、一体誰だったのか。
 だがまぁ、その気持ちも分からないではない。
 凛が口にしたのは、それくらいにえげつない方法だったのだから。
 いやまぁ、客観的に見ればえげつないかもしれないが、同時に占領した地域を連邦やジオンに使わせるという意味では、穏当な手段でもある。
 それでもえげつない手段と言われるのは、ジオンにしろ、連邦にしろ、ルナ・ジオンからのその提案を断る事が出来ないからだ
 特に連邦は、月面都市というのが経済活動の中でもかなりの部分で携わっている。
 そんな月面都市をルナ・ジオンに占領されたままでは、連邦に対するダメージが大きすぎる。
 つまり、もしルナ・ジオンからの要求を連邦が蹴った場合は、ジオン公国の独立運動云々以前に、連邦が経済的に破滅してしまう。
 連邦としては戦争をしている上で更にルナ・ジオンとの戦争も望みはしないだろう。
 そのような状況はジオン公国にとっても同様だ。
 特にジオンにとって、グラナダという月面都市はサイド3という本土を防衛する上での絶対防衛線という意味も込められている。
 であれば、キシリアは大人しく撤退したが……こちらとの交渉によって、グラナダを取り戻したいと思うのは当然だろう。
 もしルナ・ジオンの戦力がある程度のものであれば、それこそ純粋に突撃機動軍で戦力を用意して襲ってきたという可能性もあるが……ニーズヘッグの戦いを見てしまえば、そのような馬鹿な真似をするつもりにはなれない筈だ。
 つまり、ルナ・ジオンが幾ら吹っかけても、向こうはそれの乗らないという選択肢はない。
 多少の値引き交渉とか、そういうのはするかもしれないが……結局のところ、それが精々といったところだろう。

「連邦軍の方でもMSの類は作ってるだろうから、その技術なんかを貰うのもいいかもしれないわね」

 そう言ったのは、マリュー。
 技術班の人間として、当然のようにこの世界のMSについても興味はあるのだろう。
 考えてみれば、SEED世界のマリューの立場というのはこの世界の連邦軍と似たところがある。
 敵がMSという、圧倒的な性能を持つ人型機動兵器を持っており、自分達はそれをどうにか分析して、対抗出来るように同じ兵器を開発する。
 ミノフスキー粒子やNジャマーといった具合に前提となっている存在が微妙に違ったりもするんだが。
 ともあれ、そんな状況でマリュー達はストライクを始めとするガンダムを開発した。
 その中には、PS装甲を始めとして様々な新技術…
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