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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
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ち、更に自身が常に凄まじい炎を纏っているカファルーは銃弾は身体に命中する前に自身が覆っている炎で焼き尽くし、更に魔術が命中しても全く怯まずそのまま突進して爪の一振りで自分を攻撃した軍人達を吹き飛ばして壁に叩き付けて気絶させた。
「クー―――――ッ!!」
「しま――――ぐああああああっ!?」
「退避、退避――――うわああああああっ!?」
そしてクーは口から岩どころか鉄すらも易々と砕く程の威力があり、更に逃げ場が見つからない程の広範囲を攻撃する水のブレスを軍人達に叩き込んで、軍人達を戦闘不能にすると共に気絶させた!

「いたた………うわっ!?みんな、気絶しているよ〜!」
「………くっ………ここまで、”力の差”があったなんて……!」
戦闘が終了し、ミリアムは周囲に倒れている軍人達に気づくと驚き、クレア少佐は唇を噛みしめて悔しそうな表情を浮かべた。
「やれやれ……随分と暴れたものね。」
「ったく、そういう事を平気でするから、エレボニア帝国政府の連中に警戒されて、エレボニアの入国を拒否されたんじゃねぇのか?」
するとその時銀髪で褐色肌の女性が呆れた表情をしたトヴァルと共にエステル達の背後から現れた。
「あ、シェラ姉!それにトヴァルさんも。」
「二人ともお疲れ様です。」
銀髪の女性―――――リベールのA級正遊撃士の一人”嵐の銀閃”シェラザード・ハーヴェイとトヴァルの登場にエステルは目を丸くし、ヨシュアは二人に労いの言葉をかけた。

「……っ!」
「ちょっ、ボク達はこれ以上やり合うのは無理なのに、このタイミングで更に援軍って酷くない!?こんなの”イジメ”じゃないか〜!」
二人の登場がエステル達にとって更なる援軍である事を悟ったクレア少佐は唇を噛みしめ、ミリアムは表情を引き攣らせた後疲れた表情で声を上げた。
「アハハ………ミント達はこれ以上貴女達と戦うつもりはないから、安心していいよ?」
「――――その二人は”白兎”の貴女と”氷”の少佐を”保護”して、貴女達の”主”であるかの宰相の所まで同行する為に現れただけですわ。」
ミリアムの指摘に対してミントは苦笑しながら答え、フェミリンスは静かな表情で答えた。

「へ………」
「………何故お二人が私とミリアムちゃんだけ見逃し、宰相閣下の元に………」
フェミリンスの説明を聞いたミリアムは呆け、クレア少佐は困惑の表情を浮かべた。
「ま、遊撃士協会(あたし達)としてはクロスベルとエレボニアの関係を悪化させない為にクロスベルが拘束しようとしていたエレボニア帝国軍でも有名な貴女達を”保護”してエレボニア帝国に帰還してもらう為だけど……あくまでそれは”建前”で、クロスベル――――ヴァイスさん達が貴女達をあたし達が保護して鉄血宰相の元に送還する”本当の理由”はクレア少佐。2年前まだクロスベ
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