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戦闘携帯への模犯怪盗
STAGE2:禁忌の神、オレはお前を許さない
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 ボールの中のテテフにウインク。テテフが笑ったのを確認して、ボールから出す。テテフは屋上の人たちに少しはにかんで。手を振った。屋上の人たちも手を振り返す。

「完全にこっちが悪者みたいだな……だが宝は置いて帰ってもらう!」
「そうこなくっちゃね。だけど、速攻で終わらせる!行くよテテフ!」

 クルルクの右腕のZパワーリングが光る。両手を体の前に伸ばして、腕でハートのマークを作る。そして片足を上げ、肩をすくめるような奇抜なポーズをとった。屋上の子供たちが大笑いするが──それはすぐさま、驚きの声に変わることになる。

「これがアローラの守り神の力!『ガーディアン・デ・アローラ』!!」
「『シザークロス』だ!」

 テテフの後ろに、黄色い巨人が出現する。巨大すぎる腕で、ハエでも叩くようにハッサムを上から押し潰した。アローラの4体の守り神にしか使えない、特別なZ技だ。
 だが、それだけで落ちるほどメレメレ代表者のハッサムも甘くはない。硬い体ですぐさま反撃に移り、テテフ本体を両方の鋏で切りつける。
 お互い体力は少ない。次の一撃を先に決めたほうが決闘の勝者となる。

「だがこの勝負もらったぞ!テテフに鋼タイプの攻撃は効果抜群、そしてハッサムの『バレットパンチ』より早く行動することはできない!」

 勝利を確信するメレメレライダー。銃弾のような速度の拳がテテフに迫る。しかし、クルルクの笑みは崩れない。
 テテフに近づく拳はどんどん遅くなり、スローモーションのようにハッサムの動きが鈍り、最後には止まってしまった。

「どうしたハッサム、早くとどめを!」
「どうしたって? 答えてあげるよ。『サイコメイカー』・テテフの特性が生み出したサイコフィールドでは先制技は発動できない!テテフ、『自然の力』だ!」

 テテフの特性によって発生するサイコフィールドの効果は三つ。一つは先制技の発動禁止。二つ目はエスパータイプの威力を上げる。そして『自然の力』という技を『サイコキネシス』に変更する。

「おのれ怪盗クルルク……だが、次は負けないぞ!それがオレの、メレメレライダーとしての使命……」
「ははっ、また遊ぼうね町のヒーローさん!テテフをバカにしなかったら、もう少し遊んであげるよ」

 タイプ一致、フィールドの効果もあいまった強力な念力はハッサムを覆い、動きを完全に封じる。ついでにメレメレライダーも一緒に念力で覆った。

「え!?ちょっと!なにすん……何をするつもりだ!」
「吹っ飛ばせテテフ、あの夜空の向こう、星の海へ!」

 そのままテテフは、天空へと吹っ飛ばした。見えなくなった二人の代わりに星の一つがきらりと輝く。
 戦いに勝ったクルルクは抱きしめてくるテテフに抱擁を返し、オンバーンも
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