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ねここい
第17話
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きなリュー君の凄い所を俺に知らしめた所で、昼休み終了のチャイムが鳴り真田さんは教室へと戻っていく。
俺も自分の教室へ戻るのだが……
最低一発は殴られてるのであろう蔵原の顔を見るのが辛い。

俺の所為で蔵原が殴られてしまった……
その倍以上をやり返したのかもしれないが、本来なら蔵原は殴られる必要は無かったのだ。
でも奴は、その事で何も言ってこない。

それに真田さんから凄く気になる事を言われたし……
蔵原が俺に気を遣って4人を口説かない……
もしかしたら俺に気を遣ってるのじゃ無く、4人の意思を尊重してるのかもしれない。

にしても、直ぐ側に居る美女に何の行動もしないなんて……
アイツ……(すげ)ーな。(すげ)ー意思が強いな!
でも俺は、至極良い友達を持ってるのかもしれない!

……アイツの好意に甘えてばかりで良いのだろうか?
独自のルールとは言え、アイツは俺が結婚出来る候補の女性に手を出さないで居る。
もう10月も半ばだし、俺もそろそろ答えを出さねばならない。

俺は決心した!
直ぐさまスマホを取り出して、LINEを使ってメッセージを送る。
『大切な話があるから、放課後……体育館裏に来て下さい』と……

まだ午後の授業が始まったばかり。
でも俺は授業を受けてる精神的余裕は無い。
心を落ち着かせる為にも、先に体育館裏へ行き、放課後まで待っていよう。

(ピロリ〜ン)
俺のスマホに返事がきた。
『解りました。この授業が終わり次第、直ぐに行きます』

どうやら放課後まで心を落ち着かせる事は出来ないみたいだ。
それでも時間的余裕は出来た。
兎も角俺は体育館裏へと向かう。









体育館裏にある塀にもたれ座り、俺は考える。
如何言うか……どんな顔をするか……どんな態度で切り出すか……
時間があれば考えが纏まる、スマートに告白出来る……そう思っていた。

だが考えても考えても答えが見つからない。
それどころか、不安感だけが増大していく。
蔵原は如何やって女性を口説いてるんだろうか?
そう言えば口説いてる直接の場面には出会した事が無い……大事な時だと言うのに!

……いや違う!
俺は口説きたいのでは無い。
俺の気持ちを伝えたい……好きだという気持ちを解ってもらいたいだけなのだ!

そうだ……スマートさや格好良さなんて求めちゃダメなんだ。
俺は俺。
そんな俺に惚れてくれたのなら、きっと何とかなるさ。

そう俯きながら思い始めた頃……
俺に視線に女の子の足が映った。
極度の緊張と堂々巡りだった思考で、授業が終わったチャイムが聞こえなかったらしい。

そこに居る()は、授業が終わると同時に走ってここまで来たらしい。
“は
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