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ハルケギニアの電気工事
第31話:課題消化!(その6:説明会?精霊との出会いについて!)
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、『ジン』の時と同様にやっぱり名前を付けるように言われたので『ラサ』と名付けたのです。
 『ラサ』は名前を付けて貰ったお礼だと言って、池の真ん中から地下水脈までの地下水路を掘ってくれました。すぐに水が池に流れ込んできたのですが、今度はその水路を伝って水の精霊がやって来たのです。
 わざわざラグドリアン湖から地下水脈を通って来たそうで、一通りの挨拶の後、此方も名前を付ける事をお願いされたので『クウィンティ』と名付けました。
 こうして、結局全ての上級精霊に名前を付ける事になった訳です。」

 晩餐後の時間を皇帝への説明に当ててしまいましたが、下手な物語よりも面白かったと姫様達に言われ、母上からも楽しかったと言われました。
 父上と皇帝からは、これからはもっと注意して行動するように、重ねて注意を受けましたが、やった事については概ね了承を貰えたようです。

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 皇帝一家が来てから3日が経ちました。この間、皇帝は父上と一緒に領地内を視察したり、ある村で行われていた『保健衛生局』の仕事を見学したりして、夕方には公衆浴場に入りに行くと行った日課になっています。姫様達は母上やメアリーと一緒におしゃべりしたり、何やら怪しい秘薬作りの手伝いをしたりして、夕方になると皇帝と同じように公衆浴場にいって温泉三昧を満喫しています。この間は昼間と少し遅い時間しか一般の入浴が出来ない事になりましたが、理由もはっきりと伝えてあったため、特に混乱や不満も出ずにすみました。父上達も皇帝一家もすっかり浴衣姿に慣れてしまったようで、温泉から出ると池の畔の東屋で夕涼みをしています。

 僕は皇帝一家がのんびりと湯治を楽しんでいる間にも、『改革推進部』の仕事を進めて、その合間に皇帝に色々な支援のお願いをしたりしていました。

 そして、今日は皇帝から一度見ておきたいと頼まれていた活性炭製造の実演日です。
 マスクの効果についてはすでに経験して貰いましたが、その時に活性炭の威力を実感した皇帝が、作り方を見てみたいと言ったので今日の実演となりました。
 今日は朝から皇帝も一緒に『改革推進部』の各局の朝礼に出席して、ミーティングで予定の確認をした後、作業場に入りました。炉の方は昨日の内に掃除もしてありますし、火石の状態も確認済みです。椰子の実も皇帝が来た初日に、中のジュースや果肉を振る舞った時の実を乾燥させておきましたから、それを使います。

 前にもやった事なので作業はスムーズに出来ます。まず、二つに割った椰子の殻の一番内側にある「シェル」と呼ばれる部分を取り出し、練金で炭にして椰子殻炭を作りました。次に、炉内に規定量の水を入れ予熱します。ある程度温度が上がってから椰子殻炭を入れ、しっかりと扉を閉めて外気を遮断して、閂を
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