暁 〜小説投稿サイト〜
ハルケギニアの電気工事
第31話:課題消化!(その6:説明会?精霊との出会いについて!)
[4/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
きも言ったがもう少し慎重に行動すべきだな。問答無用で『サラマンディア』に攻撃を受けても、文句の言えない状況ではないか。」

 皇帝は頭を抱えながらそう言いましたが、父上達はやれやれといった感じで苦笑いしています。

「申し訳ありません。これからはもっと注意します。それで、ひとしきり名前について話しをした後、[いずれ他の精霊達の主からも何かしら説明を求めてくる事と思うから、忘れない事だな。]と言われて、[ところで自分にならどんな名前を付けるか]と聞かれたので『サラマンディア』と付けますと答えたら、[『サラマンディア』か。良い響きだ。これからもし我に話したい事があれば、その名で呼ぶが良い。どこにいてもおまえの前に現れよう。]といって帰ってしまいました。」

「もう何も言うまい。考えると頭が痛くなる。」

「申し訳ありません。こういった息子なので余り気にしないで頂けると助かります。」

 何か、父上と皇帝の間で溜息の応酬になっていますが、私が悪いのでしょうか?

「その後は、翌日、エルフの集落にアルメリアさんを送り届けた後で、沢山のお土産を貰って屋敷に帰ってきました。」

「それがこの前食べたお菓子や魚の干物などだな。ところで、今までの話しで『サラマンディア』との出会いは解ったが、他の上級精霊との出会いも、もう少し詳しく話してみろ。」

「はい。あの日は屋敷の研究室で活性炭を作る作業をしていました。炉の過熱を1時間維持して加熱を止めた所で、一休みするために暑い室内から外に出て木陰で一息入れていると、周りにいた『シルフィード』の様子がおかしくなって来ました。これはもしかしてと思ったら、すぐ側につむじ風が吹いたとたん、薄青い透き通った巨人が現れたのです。そして[お前が、我が眷属に名前を付けた人間か?]と聞かれたので肯定すると、すでに『シルフィード』からも話しを聞いているのでそれについてはもう良いと言われました。
 その後で、『サラマンディア』と同じように名前を付けろと言われたので『ジン』と名付けました。」

「『ジン』も特に怒っていなかった訳だな。精霊とはもっと気難しいものだと思ったのだが、そうでもなかったのだろうか?それとも、やっぱりアルバートが特別なのか?」

「その辺はどうなのか解りかねます。
 その次の日に母上にも相談していた池を屋敷の前に作るために、ゴーレムを使って地面を掘りました。この作業は『ノーム』が手伝ってくれたのでとても早く終わったのですが、いざ水を通そうとすると近くに地下水脈がない事が解って、どうすれば良いか考えて込んでしまったのです。
 すると、池の真ん中の土が盛り上がってきて、そこから土の上級精霊が現れました。なんでも、前の晩に『ジン』から私の事を聞いたそうで、『ノーム』の事とか一通り聞かれましたが
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ