第31話:課題消化!(その6:説明会?精霊との出会いについて!)
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度も必要となります。」
「900℃で1時間?それはまた凄い熱だな。確かにその温度を1時間維持するのは難しいだろう。それを火石が手に入れば実現できるという訳か。」
「そうです。制御方法がまだ確立されていなかったので問題も残っていた訳ですが、実際に火石を手に入れなければ実験も出来ませんので、まず入手する事を考えました。そして、入手するためにはエルフの集落に行かなければなりませんでした。」
「それで、今回の南方旅行となった訳か。」
「ええ。まず、『ヴァルファーレ』でエルフの集落まで一気に行って、アルメリアさんに会いました。持って行ったお土産はアルメリアさんに渡して集落の人たちに分けてもらえるようにお願いし、代表に挨拶に行って、今回も椰子の実とゴムの樹液を取りに来た事を話しました。
アルメリアさんは、前回僕が助けた後も植物の調査に行きたかったのですが、やはり護衛を見つける事が出来ず出かける事が出来なかったそうです。そこで、ゴムの樹液を採集する場所まで私と『ヴァルファーレ』が護衛する事にして、一緒に『ヴァルファーレ』に乗って移動しました。」
「そのアルメリアというのは、前回の調査の時に助けたエルフの女だったな。その女も同じ場所で調査をしていたのか?」
「そうですね。ベースキャンプは同じ所でしたが、それぞれの仕事の場所は結構離れていたと思います。私は前回と殆ど同じ所でゴムの樹液を採集していましたが、アルメリアさんはあちこち歩き回っていましたから。私の作業は順調に進んで、合間に新しいゴムの木を見つける事も出来たので、沢山の樹液を集める事が出来ました。
そして2日目でしたか、帰ってきたアルメリアさんに調査で見つけた植物のスケッチを見せて貰ったのですが、その中に「リュウゼツラン」と「ケイアップル」が有ったんです。」
「植物のスケッチとは、そのエルフは絵も描くのか?なかなか器用だな。」
「凄く上手なのですよ。細かい特徴まで解りやすく書かれていて、一目で「リュウゼツラン」と「ケイアップル」だと解りましたから。
この「リュウゼツラン」は「アガベ・アスール・テキラーナ」という種で、丈は60サント位、直径は80サントから1メール位の円形状に葉を伸ばして生えます。葉の根元にあるピニャと呼ばれている部分がテキーラという強いお酒の原料になります。加工方法がちょっと面倒でけどね。次の日に実物を見に行きましたが、まだ若いのでテキーラの原料にするにはもう少し時間が掛かると思います。
それから、「ケイアップル」はオレンジのような酸味のある美味しい実を付ける木です。それほど高い木ではありませんから栽培するのにも良いかと思います。
後でまたいった時にでも、発見できた「リュウゼツラン」と「ケイアップル」を一ヶ所に植え替えて、畑と果樹園を作
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