暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 平凡な日常を望む転生者
第60話 体育祭
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「これより体育祭を始めます!!」

開会式。
3年生の体育委員長の宣誓によって開幕した。

これから本格的に始まるのだが…………

「すまん、ちょっと付き合ってくれ………」

そう言われて、俺はバカに連れていかれた…………









「お前の言うとおりだった」
「はい?」

場所は体育館裏。
現在の競技は俺達に関係無いので問題ないけど、なるべく早く帰らないとまずい。

「前に屋上で言われた事さ」

ああ…………

「俺はあの後信じられなくて、一つ試してみることにしたんだ」

「何を?」

「わざと大怪我をして、なのはたちがお見舞いに来てくれるか」

体張ったな……………
だから学校にこれなかったのか。

「それで俺はずっと待っていた。俺に惚れた彼女達なら必ずお見舞いに来てくれるって。だけど…………」

まあ普通に学校に来たり、仕事したり、いつも通りだったな。

「ありがとう、あの時お前に言われて無かったら気付かなかった」

「あ、ああ……………」

まさかお礼を言われるとは…………

「それだけ言いたかっただけだ。悪かったな時間を取らせて」

そう言って行こうとするバカ。
いや……………

「神崎!!」

俺はこの時初めて名前を呼んだ。

「普通でいろよ!お前は元がいいんだから普通でいれば、モテるんだから」

「ああ、ありがとう………」

そう返事をすると、今度こそ先に行ってしまった。

「驚いたな…………」

思わず呟いてしまったが、それほど驚愕だった。
あの自意識過剰唯我独尊のアイツが自分で気がつくなんて…………

けれどこれで少しはマシになるかな。










「諸君!!私はSBS団総帥神崎大悟である!!私は帰ってきた!!今日は体育祭!!女の子の好感度を上げる絶好の機会だ!!皆全力を尽くし、好感度をあげるぞ!!!!」
「「「「「「「「「「おおおおおおおお!!」」」」」」」」」」


俺が間違ってた…………
普通の意味が違う!!

何で他人目線の普通じゃないんだよ!?

「はぁ…………」

「零治君?」

「なのは、俺頑張ったんだぜ」

「何の事か分からないの」

いつもと変わらない様子の神崎を見ながら、俺はなのはに愚痴っていた。







「行くぞ、せ〜の………」

「「「「「「「「「「フェイト姫〜!!魔王様〜!!たぬはやて〜!!」」」」」」」」」」

「ちょっと!?」
「私、魔王じゃないもんー!!」
「いえ〜い!!」

反応は3人共様々だが、取り敢えず言おう。
俺は桐谷のクラスに避難させてもらってます。


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