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魔法少女リリカルなのは 平凡な日常を望む転生者
第60話 体育祭
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「夜美!!」
「頼む!!」

バトンを先に受け取ったのは俺だ。
俺は直ぐにダッシュする。

最後は200m。
意外と長く、ペース配分も重要になってくるが、俺は最初からとばした。

「お願い加藤君!」
「ああ、絶対に勝つ!!」

そして桐谷もその後直ぐにスタートした。


「直線なら負けん!!」
「俺だって、簡単に抜かれるか!!」

桐谷は50mを俺より0.4秒ほど速く走れるが、カーブが少し失速する。

そこを狙ってダッシュをすれば…………

「くっ!?」

「このまま行かせてもらう!!」

半周した所で、早くも桐谷がジョーカーを切ってきた。
要するに全力で走って来たのだ。

「こっちだって!!」

俺も負けじと全力で走る。
俺の利点はスタミナ。

200m位ならペース配分を余り気にせず、全力で走れる。

「絶対、負けない!」

2度目のカーブを抜け、後は直線のみ。

「「うおおおおおおおおおお!!」」

俺と桐谷は大体同時でゴールした。

「「どっちだ!?」」

結果を求める俺達だったが…………

「あなたたち2人は結果何てどうでもいいでしょ…………あなたたちの活躍のおかげで紅組の優勝は確実よ」

「「あっ………」」

会長に言われて思い出した。
俺たちが同じ紅組だって事をすっかり忘れてた。

まあ燃えたし、楽しかったからいいんだけど…………



結局紅組は会長の言うとおり、優勝した。

クラスの所に戻ると、クラスの声援で迎えられた。

「お疲れ様です」

「おしかったな、最後………」

星とフェリアに迎えられ、フェリアにはさっきのリレーの事を言われた。
結局、少しの差で桐谷に負けてしまった。

…………今度から少し走ろうかな。

「でも良かったです…………みんな嬉しそう」

星の言ったとおり、クラスはかなり盛り上がっていた。

「ああ、そうだな………」

この後、クラスで打ち上げをして盛り上がった。
SBS団も友好的だったのが一番の驚きだった…………
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