第60話 体育祭
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「それより次が最後よ。みんな、頑張ってね」
なのはに声援を送ってもらって、混合リレーの選手は待機場へと移動した。
「なんだかんだ、逆転可能の点数差だもんな…………」
障害物走のクリアはライ、ウェンディ、桐谷と全員紅組で150点が加算された。
そして、男子女子とリレーを何とか前半のクラスが制し、逆転可能な点数差まで来たのだ。
「1年も頑張ってくれたおかげで、ここで俺たちが勝てたら勝利は確実なものになるからな…………」
「そうだな………ここで決めて3年生に楽をさせてやりたいな…………」
圭も頷きながら言う。
そうだよな…………こりゃあ最後まで気張るか。
「よ〜い…………」
パン!
ピストルの音がなり、フェイトがスタートした…………
「お願い!」
「任せろ!!」
フェイトからバトンを受け取った圭が走る。
フェイトは他の女子を離し、1番でバトンを渡した。
ハッキリ言って、女子は問題が無い。
ただ、男子に問題があるのだ………
「圭!!抜かれる!!気張れー!!」
俺達1組は男子リレーは何とか3位で終われることが出来たが、結構満身創痍だったりする。
特に圭は男子で一番速いので一番プレッシャーがあったと思う。
「くそっ………」
圭は4組の男子に抜かれてしまった………
確か陸上部のエースだったような気がする。
何とか2位を守って、ライにバトンを渡すことができた。
しかしライは流石としか言いようがない…………
圭が抜かれたクラスを直ぐに抜き返し、また単独1位となった。
「神崎、しっかりな」
「おう任せろ!!」
そう返事をして元気よくコースに入る神崎。
空回りしなきゃいいけど…………
「お願い!」
「了解!!」
バトンを受け取った神崎はすぐさまダッシュ。
ライが開けてくれた差を縮めまいと必死に走っている。
他のクラスの男子も速いが、抜かれることはなさそうだ…………
神崎も無事、夜美の所へ…………
「あっ!?」
っとそこで神崎が転んだ。
あのバカ…………
「早く!!」
「す、済まない」
神崎は直ぐに立ち上がり、バトンを夜美に渡したが、差は一気に縮まってしまった。
「さて、これだと俺と零治の戦いになりそうだな…………」
そんな感じで宣戦布告をしてきたのは子供にも大人気になった桐谷。
不敵な笑みを浮かべて俺に言った。
「そうだな、だがただでは負けねえよ………」
だが、そこまで言われたら俺だって負けたくない。
「面白い………」
そう言い合ってコースに向かった俺達。
夜美は何とか1位をキープしてるが、差はもう全然ない。
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