第三章
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「厚木とか横須賀ってな」
「どっちもかなり大きな基地だね」
「アメリカ軍の基地だってあるよな」
「というか厚木はアメリカ軍がメインだったな」
「そうだよな」
「どっちか日曜にでも行けよ」
鈴木は大貴だけでなく歩にも言った。
「まあアメリカ軍の基地あるから今は厚木の方がいいか」
「そうだよな、しかしな」
若井は鈴木に苦い顔でこう言った。
「あの連中こいつ等に話すか?」
「やばいかもな」
「こいつ等が何されるかわからないぜ」
「その可能性あるな、そしたら紹介した俺達が何か言われるな」
「そうだよな」
「?話が読めないけれど」
どうにもとだ、歩は二人の話を怪訝な顔で聞いて問うた。
「どうにも」
「だからそれだけやばい連中なんだよ」
「その連中はな」
「うちの先輩がネットで集団で叩かれまくる位にな」
「それでネット止めて逃げる位にだよ」
難を逃れ様と思ってだ。
「そこまでやばいからな」
「だから俺達も言うんだよ」
「とんでもない連中だってな」
「その連中はな」
「何かそこまで言われると興味出て来たよ」
「そうだよな」
歩だけでなく大貴も二人の真剣な言葉を聞いて逆にそうした考えになった。
「じゃあな」
「新聞部の取材とは別にね」
「日曜厚木に行くか」
「そうしようか」
「行かない方がいいとだけ言っておくぜ」
「俺達はそう言ったからな」
鈴木も若井も新聞部の二人に真顔で返した。
「本当にとんでもない連中だからな」
「逃げる方がいいってな」
「先輩の動画見てもマジでこう思ったんだよ」
「先輩が叩かれる様子も洒落になってなかったしな」
「だから言ったぜ、俺は見ろって一旦言ったけれどな」
特に鈴木が強く言った。
「やっぱりな」
「行かない方がなんだ」
「いいからな」
「まあ興味出たしただ見に行くだけだし」
「俺達別にユーチューブやってないしさ」
見ているだけだ、二人共。
「だったらな」
「別にネットでも叩かれないしね」
「安心して行って来るぜ」
「ヤクザ屋さんでもあるまいしな」
「ヤクザ屋さんな」
大貴の今の言葉にだ、若井はにこりともせずにこう返した。
「まだずっとましだな」
「おい、それどういう意味だよ」
「俺達そこでヤクザ屋さんよりやばい連中知ったんだよ」
「その動画でな」
鈴木がまた言った、ここで。
「沖縄の連中がそのまま厚木に来てるんだよ」
「ご丁寧にな」
「沖縄から厚木って」
歩はここでまたわからなくなった、厚木から沖縄までの距離を考えてだ。
「どういうこと?」
「何はともあれ行ってみような」
大貴はここで考えるよりもと思って歩に提案した。
「厚木の海自さんの基地にな」
「そうしようね」
「やばいと思った
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