第二章
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「気になるな」
「いや、それ記事にする?」
「サッカー部のユーチューブ遊びか」
「それ位今じゃ結構誰でもしてるし」
それでとだ、歩は発想を転換させて大貴に話した。
「別に法律違反でないとね」
「それ記事にするか」
「そうする?」
「そうか、じゃあサッカー部の奴に一旦聞いてみるか」
「うちのクラスだと鈴木と若井だね」
歩はすぐに二人の名前を出した。
「あの二人だね」
「ああ、じゃああいつ等に聞いてみるか」
「そうしようね」
こうしてだ、二人はすぐにだった。
同じクラスの鈴木と若井、丁度クラスの端で漫画の話をしていた彼等のところに言った。鈴木は黒髪に少し茶色を入れていて細い目をしている。若井は赤い地毛の髪の毛でやや小柄だ。二人で彼等のところに行ってサッカー部のユーチューブ活動のことを聞いた。
だが鈴木も若井もだ、二人に眉を顰めさせてこう返した。
「ああ、あれな」
「あれもう止めたぜ、先輩」
「ちょっと以上にやばいことになってな」
「それでな」
「やばいって?」
歩は二人の返事に怪訝な顔になって聞き返した。
「どうなったの」
「ユーチューブに洒落にならないのあげたんだよ」
「それでとんでもない奴等に目をつけられたんだよ」
「それでだよ、炎上して叩かれまくってな」
「止めたんだよ」
「止めたって」
「何したんだよ、その先輩」
歩だけでなく大貴も不思議に思って鈴木と若井に問うた。
「一体」
「まさか犯罪とか?」
「馬鹿、犯罪だったら先輩退学になってるだろ」
「先輩もそこはわかってるよ」
サッカー部の二人は歩と大貴にすぐに返した。
「そういうのはしてないよ」
「ちょっと沖縄行ったときに洒落にならない連中撮っただけだよ」
「そうしたらユーチューブの感想荒れまくったんだよ」
「ニコニコでも弾幕みたいに罵られてな」
書き込みがそうなったというのだ。
「ツイッター持ってたらそこでも荒らされてな」
「色々特定されるかもって先輩も怖くなってだよ」
「もう完全に止めたんだよ」
「足を洗ったんだよ」
「一体何があったのかな」
首を傾げさせてだ、歩は二人の言葉に怪訝な顔で言った。
「先輩に」
「沖縄って何だよ」
大貴も首を傾げさせていた、歩と同じ動作になっていた。
「ハブ食う人でも見付けたのかよ」
「ハブ食うのの何処がやばいんだよ」
「そんなの全然やばくないだろ」
鈴木も若井もそこは否定した、鈴木の席の周りで四人で話をしてるが丁度二対二の構図になっている。
「ハブに噛まれたらやばいだろ」
「食っても全然やばくないぞ」
「むしろ美味っていうぜ」
「あそこの海蛇だってな」
「じゃあ何なんだよ」
大貴は二人にあらためて問うた。
「ハブじゃなかったら
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