第一章
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」
「そうです、余計にわからなくなりました」
「背でも胸でもないって」
「じゃあ何ですか?」
「何が裏の顔なんですか」
他の一年達も言う、しかし。
ここでだ、三年達は言ったのだった。
「あの娘の髪の毛よく見てね」
「髪型、前髪の生えているところね」
「そこね」
「それでわかる?」
「あっ」
ここで一年生達はわかった、栗子の裏の顔を。
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