機動戦士ガンダム
2151話
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ドとスペースノイドではスペースノイドの方が人数としては圧倒的に上だ。
にも関わらず、コロニーの代表を決めるのもアースノイドなのだから、民主主義が聞いて呆れる。
そういう意味では、ジオン公国に期待が集まっていたのは間違いないのだが……コロニー落としのような馬鹿な真似をやらかし、それだけでは足りずにコロニーを攻撃してもいる。
その辺りの事情を考えれば、サイド3に期待するスペースノイドの数が少数になるのは間違いないだろう。
いや、もしルナ・ジオンが登場しなければ、そんなサイド3にも期待を抱くしかなかった人も多いかもしれないが……生憎とこの歴史は、原作になかったルナ・ジオンが存在している。
ジオン軍のやり方に嫌悪感を抱く者は、無理にジオン軍に対して希望を抱かなくても、ルナ・ジオンがいる。
……まぁ、ルナ・ジオンも敵対した相手には容赦しないので、別に平和主義という訳でもないのだが。
分類的には……一体どんな国になるんだ?
セイラが女王として君臨しているのを思えば、王制国家か?
そんな風に考えながらも、俺はセイラとの会話を続けていた。
「ああ、そうそう。突撃機動軍の基地から色々と重要そうなデータを抜き出したぞ。ただ、キシリアの態度を考えれば、全てとは言わなくても結構な数ダミーが入っている可能性が高い。ルリやラピスにデータの検証を頼んでくれ」
『……分かりました』
即断ではなく若干の沈黙の後でそう答えたのは、ルリやラピスのような子供をこの一件に巻き込む事を、心苦しく思ったからだろう。
女王として活動しているセイラではあったが、年下の子供がこういう作業に参加している事に思うところがあってもおかしくはない。
とはいえ、必要となればそれをどうにかする必要が出てくるのが、セイラの立場なのだが。
「じゃあ、頼んだ。それと、キシリア達がこの基地から……いや、グラナダから退去した後で、グラナダを含む基地を占拠する必要があるんだが、ルナ・ジオンからも人を出してくれるか?」
『そうね。今回の一件はあくまでも私達ルナ・ジオンがシャドウミラーに協力を要請して行った事。であれば、グラナダの占拠をアクセル達に完全に任せる訳にはいかない、か』
そう、実際にはシャドウミラーの戦力が主力であり、何か決める際にも、俺達の意見がかなり重要視されているのは間違いない。
だが、それでも……いや、だからこそと言うべきか、対外的にはセイラ達ルナ・ジオンこそが主導権を握っているという形にする必要があるのだ。
とはいえ、ジオンと連邦の上層部もそれを素直に信じるとは思えないが。
ただ、実際はどうあれ表向きにそうなっていれば、ジオンも連邦も迂闊にその辺を突くような真似は出来なくなるんだよな。
そんな訳で、実際に昨日占領した月の都市や
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