暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2151話
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景に襲われたキシリアとしては、ここは大人しく降伏した方がいいと判断したのだろう。

『ルナ・ジオンの建国の際に、こちらの命は保証してくれると言ったが、それは事実か?』
「ああ、事実だ。実際、今までの戦闘で死んだ奴は……出来るだけ殺さないようにはしたし、0ではないにしろ、間違いなく戦闘の規模としては考えられないくらいの人数だったと思うんだが?」
『うむ。まだ全てを確認した訳ではないが、私の方で今のところ確認している限り、死者はいない』

 そう言い切るキシリアの言葉は、これもまたメギロートによって中継されている筈だった。
 つまり、この時点で俺が実際に殺した者の数は0だった訳だ。
 それは、ステータスの撃墜数でもはっきりしている。……もっとも、俺と戦って暫く経った後、別の要因で死んだ者がいるという可能性もあったのだが。

「そうか、1人も死んでないというのは、そっちにとっても幸運だったな。……それで、これからお前達はどうするのか聞いてもいいか?」
『どうすると言われてもな。私は降伏する以上、そちらに身柄を預けるつもりだが?』
「ああ、それはいい。お前達はすぐに解放する。ただし、持っていけるのは、最低限の物だけだ。機密とか、そういうのには手を出すなよ」

 降伏を許可して、グラナダからサイド3に戻るのは許可するが、現在この基地にあるデータや実験機の類を持っていく事は許可しない。
 そう告げると、キシリアはあっさりと頷く。

『うむ、分かった。その通りにしよう。こちらは降伏した身である以上、無事に帰して貰えるだけで十分だ』

 予想以上にあっさりとしてるな。
 仮にも一軍のトップにいる存在が、こうまであっさりとこちらの指示に従うのはおかしくないか?
 いやまぁ、もし断って俺の気分が悪くなったら、最悪の場合皆殺しという可能性もある以上、そう返事をするのもおかしくはない。おかしくはないのだが……
 もしかして、本当に重要な機密の類は既に持ち出しているとかか?
 考えてみれば、昨日の時点でこちらの……ルナ・ジオンとシャドウミラーの力を、これでもかと見せつけていたんだ。
 であれば、当然キシリアは自分達の敗北の可能性も考え、そのような手段に出てもおかしくはない。
 そして、更にこちらに残っているデータの中にフェイク……欺瞞情報の類が入っていたりすれば、余計にそれは効果的となる。
 一瞬してやられたと思ったが、すぐに考え直す。
 そもそも、シャドウミラーにはコンピュータ系に強いルリやラピス、それとバイト扱いではあるが、ネギま世界には長谷川もいる。
 その辺りの事情を考えれば、それこそ多少欺瞞情報をどうにかしていようが、こちらにとっては問題ない。
 データのサルベージや復旧といった行為は、恐らくかなり容易に出来るのだか
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