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探偵ストレイドッグス
第2話

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翔が目覚めて数日検査に使われた。


「うん。検査は異常なし。問題なさそうだ。ここまで精神上治療なしで問題ないのは奇跡だよ。」



「それで、異能検査は?」

「異能というよりどちらかといえば魔法に近い特性を持っていみたいだね。それも彼の場合、その気になれば複数どころじゃないほどの数の魔法を使えるだろう。」

「もし、それが悪用されれば・・・・」
「あぁ、こちらで保護が必要だろう。」
「ま、それは説明しなければならないだろうけれどね」

「大丈夫さ・・・・彼、教養は一切受けていないけど地頭は悪くなさそうだから」



会議を終え、再び病室を戻るとそこではにこやかに与謝野や紅葉と話す翔の姿があった。


「翔君、調子はどうかね?」

「大丈夫です。まだ、食べることはできないですけど。」

「それは、しょうがない。少しずつ頑張れば食べれるようになるさ」

「それで君を見つけたとき何があったか・・・・それから今後について話そう」

森鴎外からあの時のこと、今後総合探偵事務所を開く準備をしていること。これからマスコミや大衆に追われないために戸籍を移動し名前を変えて生活してほしいと思っていること、そしてその力は強すぎるため探偵事務所で働いてほしいことを説明した。

どの情報にも翔は真剣な顔をして聞いていた。


「・・・・・・覚悟していたたんです。おそらく物心がつく前に何かこの力を使ってしまったんだろうって。顔が似ていなかったのも輪にかけてしまったんだと思います」


翔と両親の顔は似ていない。もちろんそれでも大俳優・大女優から息子故将来有望な美形なのだが


「・・・・すべて受けます。親とは縁も薄すぎましたからこの名前も変えやすいと思います。ただ・・・・・・」


やりたいことがあるんです。

そういった翔の表情は決意に満ちていた。



____________________________________


「行ってしまったね。」

この病室に翔はいない。
必ず戻るといって翔は一時外出を求めた。助けたい人がいるといって。

「まぁ、身体的に栄養失調以外は問題ない。精神上不安定だったら許可出さなかったんだけどね。」

まぁもしかしたらずっと気を張ってい場合はあるかもしれないけれど・・・・
鴎外はこっそり思う。

「福沢社長が一緒ですから、暴走もあり得ませんし問題ないじゃないですか」





そして、数時間後戻ってきたのだった。

疲れたからなのかすっきりした穏やかな寝息を立てる少年と柔らかな笑みを浮かべ福沢の抱いている子供を見つめる女性の姿を。

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