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ラジェンドラ戦記〜シンドゥラの横着者、パルスを救わんとす
第三部 原作変容
最終章 蛇王再殺
第四十話(最終話) 狩猟大祭
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イラがいろいろ質問し、グルガーンがそれに答えてってことを繰り返してる間に何となく出来てしまったらしい。レイラはつい最近までジャスワントと付き合っていたはずなんだがな。ただ、機会があったらシンドゥラに帰りたいジャスワントと、何があっても恩人の俺に付いていくつもりのレイラの間で、今後についての話し合いはずっと平行線だったらしい。で、ジャスワントがシンドゥラに聖剣四振りを借り受けに行って離れている内に、グルガーンに決定打を撃たれてしまったらしい。ははははは、残念だったな、ジャスワント!
おっと、ジャスワントが寄ってきやがった。こいつ、随分と出来上がってんな。レイラにフラレていい気味だと思ってるんでしょうが、貴方の命令でシンドゥラまで行ったせいでこうなったんでしょうが。ああ、本当は道中何度もこんな仕事投げ出して、父のところに戻ろうかなとも思ったんですよ。そうしたら、殿下はどんな顔をするんだろう。ざまあだよなとも思いながらも、アルスラーン殿が困ると思うとそれも出来なかったんですよ。それで仕方なく使命を果たしてきたってのに、報われないこと夥しいですな。とか、くどくど言いやがる。こいつ、絡み上戸だったんだな。
その内ウザくなってきたんでな。何を言ってるんだ、俺が最も信頼してるのはジャスワントお前だ。何だかんだ言いながらも仕事はきっちり仕上げてくれるし、いつもお前が見えないところで俺の尻拭いをやっていてくれてたことだってちゃんと判ってる。ただなあ、俺はどうしても面と向かってしまうとお前には憎まれ口を叩いちまうんだよ。本当はいつも感謝してるんだぜ。シラフじゃあ言えないから今言っておくぞ。いつもありがとうな、ジャスワント。
そんな風に適当に言ったら、こいつ、泣き出しちまいやがってな。積年の苦労がようやく報われた思いです。これからもずっとお供致します。里帰りなんて極たまにすればいいだけのことです。とかと、ワンワンとな。こいつ、泣き上戸でもあったのかよ。マジでウンザリしてきたんで、トイレだと行って走って逃げてきた。大丈夫だよな、ジャスワントの奴、追ってきてないよな?
ん?今、城壁への階段を登っていこうとしてるのは、ラクシュじゃないか?丁度いい、あいつには話しておくことがあったんだ。
◇◇
一人でボーッと城壁の上から街を見下ろしてると、殿下に見つかった。「よう、何してるんだ?」と相変わらずの調子だ。参ったな、本当は見つかりたくなかったのに。
「んー、これからどうしようかなって考えててさ。いっそ、お母さんのところに戻るかなあって」
結局、あの弓と矢筒を届けてくれたのはお母さんみたいだしね。どうやらくれるつもりらしいけど、そんな訳にはいかないもんね。返しに行かなきゃ。
「はあ、何でだ?お前これからもずっと付いて来てくれるんじゃないのか
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