機動戦士ガンダム
2149話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
るだけで、吹き飛んだりといった事はしないだろう。
だが、ニーズヘッグの尻尾の力はそんなザクを軽々と振り回せるだけに、70t前後の重量そのものが武器として使われた。
……コックピットのパイロットがどうなったのか、ちょっと気になるが……取りあえず、死んではいないだろう。ステータスの撃墜数は増えてないし。
そのまま数機のザクを吹き飛ばし、半壊させると、最後に武器として使っていたザクを尻尾の力で投げつける。
味方機を武器として使われるといった経験をしていた敵は、結構な数がニーズヘッグから離れて様子を見ていたのだが……そこにまともに突っ込んだ形となる。
自分達に向かって真っ直ぐ進んでくるザクを何とか回避しようとした機体もいたが、ザクが投げ飛ばされた速度に対応出来た機体は多くはない。
そして、何とかその一撃から回避した機体も……次の瞬間には、いつの間にかすぐ近くにいたニーズヘッグの振るうビームサーベルによって、手足と頭部を切断される。
ビームサーベル6本を自由に操り、エナジーウィングと尻尾すらも自由に操る。
近接攻撃を弱点と思っていたニーズヘッグに、これだけの近接用の武装があるというのは……ここで待ち伏せしていた突撃機動軍にとって、大きなミスだろう。
次々に撃破されていくザク。
中にはニーズヘッグの圧倒的な力を恐れてか、撤退しようとした奴もいたのだが……生憎とこの戦闘の映像は全世界に生中継されている以上、シャドウミラーの強さを知らしめる為に放っておく訳にはいかない。
ヒュドラに内蔵されている、T.T.キャノンからビームを発射。
グラナダの内部であれば、ニーズヘッグが得意とするビーム兵器を使うのに躊躇する、もしくは使えない。
そう考えたのは正しいが……世界には、何であれ例外というべき物が存在しているのだというのを、知るべきだったな。
T.T.キャノンから放たれたビームは、ビームではあるが、普通のビームとは違ってT-LINKシステムにより、その軌道を自由に変更する事が可能だ。
結果として、放たれたビームは大きく弧を描くようにしながら、数機のザクの手足を消滅させていく。
威力そのものは、こちらもT-LINKシステムによってかなり弱くなるように調整していたので、何機かのザクの手足や頭部を消滅させたところで、ビームは消える。
そう、グラナダという月面都市に一切被害を出すような事をしないままに、ビーム兵器を使ったのだ。
……まぁ、T-LINKシステムによって軌道をコントロール出来る以上、純粋なビーム兵器とは、ちょっと呼べないかもしれないが。
そんな風に考えつつ、俺は周囲を見回す。
気がつけば、俺を待ち伏せしていたザクの数は残り3機にまで減っている。
向こうにとって、この事態は完全に予想外だったのか、
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ