機動戦士ガンダム
2149話
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また、小型ながら十分な威力を持つファントムも、敵対する方にしてみれば非常に嫌なものだろう。
勿論この短期間でニーズヘッグの持つ射撃武器の全てを理解したとは俺は思っていないし、当然のように向こうも思っていないだろう。
だが、それでもニーズヘッグが強力な射撃兵器を持っているというのは、映像を見れば明らかな訳で……そう、やはり狙いとしては間違っていないのだ。
残念だったのは、先程の宇宙港で俺が尻尾を使ってザクを倒した光景を見ていなかった事。
いやまぁ、リアルタイムの生中継である以上、あの映像を見ていればここで俺を防ぐために戦力を集中させるような真似は出来なかっただろうが。
「だが……その考えが甘かったという事を、ここで証明してやろう! 降伏勧告はしないぞ。それはさっきグラナダの外からやったからな」
ここは既にグラナダの中なので、外部スピーカーを使ってそう告げる。
そんな俺の言葉に、ザクの群れは一斉に動き出す。
ヒートホークを1本だけ持っているザクもいれば、両手にヒートホークを持っているザクもいる。
そんなザク達を相手に……俺はニーズヘッグを後退させるような真似はせず、一気に前に出る。
これだけ接近戦を挑んでくる敵がいるというのであれば、それこそ俺にとっては嬉しい誤算だ。……いや、誤算って表現は正しくないか。
ともあれ、ザクよりも小さいニーズヘッグだけに、敵の攻撃を回避するのは難しい話ではない。
真っ先にこっちに突っ込んで来たザクが、叩き付けるようにヒートホークを振るおうとして……次の瞬間、ニーズヘッグの尻尾によってあっさりとヒートホークを持っていた腕が切断された。
同時にヒュドラの先端からビームサーベルを展開し、エナジーウィングも近接戦闘用の武器として大いに暴れる。
普通であれば、6本のヒュドラに1本の尻尾、2対のエナジーウィングというのは、到底操りきれるような代物ではない。
だが、それは俺が混沌精霊で、更にT-LINKシステムを使って操縦する事により、不可能が可能に変わる。
ヒートホークの攻撃を回避しながら、ヒュドラを振るって腕を、足を、頭部を切断していく。
背後から襲おうとしたザクに尻尾が巻き付き、身動きを出来なくした状態で電流を流してシステムをショートさせる。
当然のようにシステムがショートしたザクは、それ以上動けなくなり……ニーズヘッグの尻尾に巻き付かれ、そのまま振り回される。
ザクが密集している場所でその機体が好き放題に振り回されているのだ。
当然ながら、そうなれば周囲の被害は大きくなり、ニーズヘッグに向かってヒートホークで攻撃しようとしていた機体の多くが、尻尾の力で振り回されたザクにぶつかり、吹き飛ばされていく。
普通なら、ザクとザクがぶつかっても衝撃を受け
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