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空に星が輝く様に
486部分:第三十八話 明るい運命その七

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第三十八話 明るい運命その七

「そういうこと」
「わかったわ。それじゃあね」
「じゃあ後は」
「後は?」
「食べよう」
 今度はこう言う椎名だった。
「お昼御飯」
「そうだよな。折角のお昼なんだし」
「だったら」
 陽太郎と月美がここでまた言う。
「早く食べて何処か行くか」
「図書館なんてどうですか?」
 月美は微笑んで陽太郎にこう提案した。
「そこは」
「あっ、いいな。それじゃあ」
「はい、そこに」
 こんな話をしながら昼食を楽しむ彼等だった。それは星華達もだった。
 四人で食堂で食べながらだ。和気藹々と話していた。
「やっぱりここの食堂の料理って美味しいよね」
「そうそう、味付けがいいのよ」
「そこが違うのよね」
 三人は笑顔で食べながら話している。見れば三人共唐揚げ定食だ。星華もである。唐揚げにキャベツの千切り、それにトマトに野菜のお浸しに味噌汁といったメニューである。そこに当然白米もある。
 その唐揚げ等を食べながらだ。三人は話すのであった。
「唐揚げだけじゃないしね」
「ハンバーグだっていいし」
「お魚もね」
「やっぱり学食が美味しいってね」
「いいことよね」
「本当にそうよね」
 笑顔で話す三人だった。そしてだ。
 星華もだ。その唐揚げ定食を食べながらこう言うのだった。
「そういえば何か」
「何か?」
「どうしたの、星華ちゃん」
「うん、ここで御飯食べるの久し振りだなって」
 これが星華の今の言葉だった。箸でその唐揚げを取りながら話す。
「そう思ってね」
「そういえばそうだったっけ」
「星華ちゃんはね」
「そうよね」
「休んでたし」
 このことを最初に言った。
「それにパンとかお弁当とかだったから、最近」
「そうよね。学食はね」
「ちょっとなかったわね」
「私達もね」
 彼女と行動を常に共にする三人もだ。そうなのだった。
「久し振りに食べてみればこれがまた」
「美味しいと再認識」
「そういうことなのね」
「ええ、そうね」
 まさにその通りだとだ。星華は三人の言葉に頷いた。
 そしてだ。あらためてこう言うのだった。
「じゃあこれからはね」
「この学食もよね」
「ちょこちょこ食べよう」
「皆でね」
「前はそうしていたけれどね」
 ここで笑顔になる星華だった。
「けれどまたね」
「そうそう、こうして四人で一緒にね」
「学食でも食べようね」
「高校の間ずっとね」
「うん」
 星華はその暖かい笑顔で三人の言葉に頷いた。
 そして頷いた後でだ。こんなことを言うのだった。
「実は今度ね」
「うん、今度?」
「何かあったの?」
「ちょっと行く場所ができたの」
 こう三人に話すのだった。

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