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オズのガラスの猫
第十幕その十一
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「そうすればいいの」
「そうすればですか」
「ええ、熱湯にいきなり入ることもないし」
 それにと言うオズマでした。
「気持ちいいお風呂にもね」
「入られるんですね」
「そうすればいいの」
「そうですか、じゃあ」
「ええ、何なら今からお風呂に入る?」
「ここで、ですか」
「丁度近くに温泉があるわよ」
 オズマは今自分達がいる場所をしっかりとわかっています、それで狼男にも笑顔でこう言えたのです。
「私達もお風呂に入られるし」
「だからですか」
「今から皆で入りましょう」
 狼男を入れてというのです。
「そうしましょう」
「いいですね、それじゃあ」
 ナターシャがオズマの今の言葉に笑顔で応えました。
「今から」
「ええ、皆でね」
「温泉に入りましょう」
「それじゃあ」
 こうしてです、オズマは一行を今自分達がいる場所からその温泉に案内しました。そしてそのうえで。
 皆で温泉に入ります、狼男は入る前にです。
 温泉の中に指を入れました、すると。
「あっ、これはね」
「適温でしょ」
「はい」 
 ピンクの可愛いワンピースの水着姿になっているオズマに答えました、見れば皆もそれぞれ水着になっています。
「これならです」
「入ってもね」
「気持ちよく過ごせますね」
 狼男も笑顔で言います。
「今からですね」
「お湯に入ってね」
 そうしてと言うオズマでした。
「人間の姿に戻りましょう」
「わかりました、そしてですね」
「そう、身体もね」
「奇麗にするんですね」
「そうしましょう、ただ人間の姿に戻ったら」
 その時のこともお話するオズマでした。
「一旦男女で別れましょう」
「あっ、身体を奇麗にするから」
「水着を着てると洗えない場所もあるから」
 水着で覆われている部分がです。
「そこは脱いで洗わないと駄目でしょ」
「だからですね」
「そう、それでね」
「男女に別れて」
「お互い見えない場所で洗いましょう」
「そうですね、そこはです」
 狼男はオズマに礼儀正しく応えました。
「きちんとしないと」
「そうよね」
「はい、それは礼儀であり紳士でありたいと思うなら」
「守らないといけないわね」
「私は紳士でありたいと思っています」
 狼男の言葉は実際にきちんとしたものです。
「ですから」
「余計になのね」
「はい、そうしたこともです」
「気をつけているのね」
「服装や言葉使いだけでなく」
 こうしたエチケットもというのです。
「気をつけています」
「本当に紳士ね」
「サプールなので」
「サプールって何?」
 ガラスの猫が尋ねました、この猫はいますがチクタクはお風呂に入る必要がないのでいません。つぎはぎ娘はもうお風呂に入っていて一旦身体を濡らして
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