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オズのガラスの猫
第十幕その九
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「時たま巨大なアナコンダの話があるよ」
「じゃあ外の世界にもこの大きさのアナコンダいるのかな」
「そうなるね、実際にいたら」
 ジョージと神宝はカルロスのその言葉に応えました。
「外の世界にもいる」
「そうなるね」
「こんなに大きなアナコンダがいるとか」
 恵梨香も言いました。
「凄いことよね」
「そうね、外の世界も不思議よね」
 ナターシャはこう思いました。
「まだまだそうしたことが多いわね」
「不思議はオズの国だけじゃないのよ」
 オズマは五人に笑ってお話しました。
「外の世界も不思議があるのよ」
「そうなんですね」
「不思議はオズの国だけじゃないですか」
「外の世界にも不思議があって」
「大きなアナコンダもいるかも知れないんですね」
「このアナコンダみたいな」
「そうよ、ただオズの国は不思議が凄く多いの」
 他の世界と比べてというのです。
「だってお伽の国でしょ」
「それだけにですね」
「他のどんな国よりもね」
「不思議が多いんですね」
「それも遥かにね」
「不思議の塊の国ってことですね」
「それがオズの国なのよ」
 ナターシャに笑顔でお話するオズマでした。
「だからこうしたこともあったりするのよ」
「大きなアナコンダがいて」
「眠り草もあってね」
「ここまで種が飛んで来ることもですね」
「あるの、そうした不思議もあるの」
 オズの国にはというのです。
「今日は色々あったけれどね」
「その色々なこともですね」
「不思議で、ですね」
「凄くね」
 まさにというのです。
「こうしたこともあるのよ」
「そうですか」
「それを何とかするのが私達なのよ」
「オズの国の主のオズマ姫とですね」
「皆の仕事なの」
「困った不思議はどうにかしていく」
「それが私達のお仕事なの、いい不思議はどんどんよくしていって」
 そしてというのです。
「困った不思議は困らない様にしていくの」
「成程、それがオズの国の政治ですね」
「そうなるわ、じゃあまたね」
「はい、冒険ですね」
「歩きはじめましょう」 
「それじゃあ私はね」
 アナコンダも言ってきました。
「川に戻るわ」
「そうするのね」
「ええ、そしてゆっくりと休むわ」
 こうオズマに言うのでした。
「そうするわ」
「そう、じゃあね」
「ええ、また機会があればね」
「お会いしましょう」
 アナコンダと笑顔でお別れしてでした、アナコンダは自分が住んでいる川の方に行ってです。オズマ達は再び猫の国の方に歩いていきました。
 一行はそろそろ夜になろうとするところで今度はでした。
 向かい側から黒いタキシードとシルクハットを身に着けてとても立派にしている焦げ茶色の毛を持つ狼男と会いました、狼男は確かに立派な身
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