第十幕その八
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ガラスの猫達は眠り草を見付けました、それは一輪でしたがオズマ達が寝てしまっている場所から少し離れた場所にありました。
ガラスの猫達はそのお花を見付けるとすぐにでした。
摘んで埋めてしまいました、するとです。
オズマ達は暫くして起きました、それはアナコンダも同じで。
目を覚ますとです、こんなことを言いました。
「あれっ、私寝ていたの」
「ええ、そうよ」
ガラスの猫がアナコンダに答えました。
「オズマ達と一緒にね」
「あっ、オズマ姫」
アナコンダはここでオズマ達が自分の前にいることに気付きました。
「ひょっとして冒険をしているのかな」
「そうなの、これから猫の国に行くの」
「そうするのね」
「ええ、ただあんた寝てたのはね」
「気付いたら寝ていたけれど」
「眠り草のせいだったの」
「あれがここにあったの」
アナコンダもこのことにはびっくりです。
「ずっとなかったのに」
「それはね」
ここで言ったのはオズマでした。
「多分眠り草の種が風に飛ばされてね」
「ここまで来たの」
「そうだと思うわ、タンポポの花みたいにね」
「あの草の種もそんなことがあるの」
「そうみたいね、こんなことははじめてだけれど」
「ううん、そうしたこともあるのね」
「ええ、ダマの実の時と同じね」
先程のことを思い出してお話するオズマでした。
「このことは」
「そうよね」
「けれどね」
「実際になのね」
「こうしたこともあるのよ」
「そう思うことね」
「ええ、実際に私達が寝てしまって」
「草自体もあったからね」
ガラスの猫はオズマにその眠り草自体のこともお話しました。
「ちゃんと摘んで埋めておいたわ」
「有り難う、そうしてくれたのね」
「ええ、それでね」
だからだというのです。
「もうここで寝てしまうことはないわ」
「それは何よりね」
「ええ、問題は解決したわね」
「全く、たまたまお散歩したら寝てしまうなんて」
アナコンダは困ったお顔で言いました。
「不覚だったわ」
「仕方ないじゃない、眠り草があったのよ」
つぎはぎ娘がしおらしくなったアナコンダに言いました。
「だからね」
「仕方ないのね」
「あんたここで寝たくて寝たじゃないでしょ」
「ええ、そうよ」
「なら仕方ないわ」
「そうなるのね」
「そうよ、それじゃああんたこれからは」
つぎはぎ娘はアナコンダに尋ねました。
「どうするの?」
「お散歩は終わりよ、住んでいる川に戻ってね」
「そこでゆっくりするのね」
「そうするわ」
「そうなのね」
「私は元々お水の中が好きだしね」
「確かアナコンダって」
「基本お水の中にいるの」
そこで暮らしているというのです。
「身体が大きいからね」
「特
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