第58話 とある夜の有栖家
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早起きしていたライと夜美に叩き起こされて、俺は2人の前で正座をしている。
ちなみに床の上で…………
「い、言い訳って何の事ですか?」
「とぼけないの!!何で昨日星の部屋で寝ていたの!?」
怒ってるように見えるが、あんまり怖くないよなライは。
「何でって、昨日キャロに頼まれて………」
「頼まれて………?」
「夜美、頼むから睨むな、恐いから………」
夜美も怒らせると星並に恐いからな…………
「星、お前も何か言って…………」
おい星、何で顔を赤らめてクネクネしてるんだ?
そんなんじゃ……………
「「レイ…………」」
「待てって!!誤解だ、俺は何もしていない!!」
だから、デバイスしまってくれ!!
おいキャロ、フェリア助け………
「キャロ、牛乳は?」
「ありがとうフェリアお姉ちゃん」
ちょっと、2人共!?
たった今近くに危険な状況に陥ってる俺はスルーですか?
「「さあ、覚悟はいい?」」
「もう好きにしろ………」
俺は諦めて成すがままになった。
「お兄ちゃん、大丈夫?」
「そう思うなら助けてくれ…………」
あの後、しっかりオシオキされ、「次は僕たちもだからね!」と意味深なセリフを残してそれぞれ部屋に戻っていった。
取り敢えず俺は直ぐに星に説教。
そしてやっと朝飯にありつけたのである。
「だって、ライお姉ちゃん達の気持ちも分かるもん」
キャロは星の味方だった。
気持ちが分かるって、星達もキャロの様に甘えたいって事かな?
「だからって休日もボロボロになるなんてな………」
俺は絶対はげるなこりゃ…………
この年でそんな心配しなくちゃいけないなんてな…………
「酷いですよ、少しくらい余韻に浸ってもいいじゃないですか…………」
「もう星とは一緒に寝ない」
「えっ!?す、すいません!!謝りますので、それだけは!!」
深々と頭を下げて謝る星。
そこまで一緒に寝たいのか?
結構大人になってきたかと思えば、まだまだ子供ってことかな?
だけど、そのたんびに理性を保つ俺の気持ちにもなって欲しいものだ。
結局、今日からライと夜美が俺のベットに潜り込んできて、ぐっすりと寝られなかった。
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