第58話 とある夜の有栖家
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
………
しかし…………
「お兄ちゃああああああん!!!」
「キャロ!?」
トイレ内からでも聞こえてくるほどの声が聞こえた。
一体何があったんだ!?
俺は慌ててトイレから出てきてリビングに向かうと………
「うわああああああん!!」
「レイ〜!!」
キャロと星が抱きついてきた。
「一体何があったんだ?」
「レイが消えた後、直ぐに番組が始まったんだけど………」
「今までよりも過激なシーンがきて耐えられなかったみたいだ」
なんとタイミングの悪い………
「………これじゃあこの二人は続きを見れないか。仕方ない、早いけど寝るか二人共」
「「「えっ!?」」」
「仕方ないだろ、このままだともっと泣き始めるぞ。うるさくて見ていられないだろ」
「そうだけど…………」
「続きは気になるけど、仕方ない。ほら行くぞ二人共」
そう言って俺はくっついている2人を連れて、2人の部屋に向かった。
「今日は星と一緒に寝させてもらえ」
星の部屋にキャロを連れていき、一緒に寝れるようにしたが…………
「お兄ちゃんも…………………」
繋いだ手を放してくれないんだ。
「あのなキャロ、流石に…………」
「駄目ですか……………」
そ、そんな潤んだ目で見るのは反則だろ!?
「あの……………レイ?」
「何だ?」
「私なら……………気にしないですよ……………」
…………………ハァ!?
「いや、でもな…………」
「お兄ちゃん…………」
だからそんな目で…………
「ハァ、今日だけな」
うん、折れました。
「うん、ありがとお兄ちゃん」
そう言って俺は星のベットに俺が真ん中で川の字に…………
って、
眠れるか!!
普通にいい匂いがするし、挟まれるとか緊張して寝られないんだけど…………
「懐かしいですね、こうやって寝るの…………」
「………まあ、そうだな」
星が言ったのはまだ星達が俺と暮らし始めたとき。
最初の頃は布団4枚敷いて、4人で川の字で寝ていた。
まだベットも買ってなかったしな。
だけどな、
「その時とは違うだろうが…………」
「そうですね」
今は同じベットに3人だ。
前の時とは全然違う!
「でも、こういうのはたまには良いです…………」
嬉しそうに言う星の顔はどこか色っぽくて不覚にもドキッとしてしまった。
「まあ確かにな…………」
照れているのを隠しながら、俺の腕を抱いて寝ているキャロの顔を見て俺は呟いたのだった……………
「さて、言い訳を聞こうか?」
翌朝、休みなのに
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ