第二章
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若い十代の女子アイドル達はよくだ、彼についてこう言っているのを聞いた。
「あのクールキャラいいよね」
「そうよね、年下だけれどね」
「頼りになるって感じで」
「いざって時は知恵出してくれる」
「それにリーダーシップも取ってくれるし」
「年下でもね」
「頼りになる弟って感じでね」
そこにだ、多くの娘達は年下を頼るといういささか倒錯したものも感じつつ彼をいいと話していた。
その話にだ、彼はマネージャーに話した。
「あの、僕は弟っていいますが」
「うん、そうだよね」
マネージャーもその話を聞いて知っているのでこう返した。
「君達まだまだデビューしたててね」
「年齢はですね」
「アイドルの中でも若いから」
だからだというのだ。
「それでね」
「弟に思われているんですね」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「クールで知的なキャラで」
「リーダーだからですか」
「それでだよ」
だからだというのだ。
「あの娘達は君をそう思ってるんだよ」
「そうですか」
「そう、そしてね」
それでというのだ。
「ああしたことを言ってるんだ」
「そうでしたか」
「まあ君はそういうキャラってことで」
知的なリーダーだというのだ。
「やっていってもらうから」
「アイドルとしては」
「実際にそうだしね」
アイドルとだけでなく素の彼もというのだ。
「それは日向君や夕也君もそうだけれど」
「二人は確かに」
「アイドルでなくてもだね」
「そのままですね、そしてですか」
「君もなんだよ」
星司もというのだ。
「社長さんも全部見てね」
「それで、ですか」
「君達それぞれのポジションもカラーも決めたんだよ」
「そうですか」
「そう、そしてね」
「これからもですね」
「やってもらうよ、あと今度の仕事だけれど」
マネージャーは星司にさらに話した。
「ユニットとしては君一人だけれど」
「事務所としてはですね」
「そう、ジュニアアイドルの娘達と一緒だから」
星司よりも年下の娘達だ、この事務所にはそうしたタレントもいるのだ。
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