07牛痘、天然痘
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メリカとは恐ろしい所だ」とか言い出して自慢の筋肉もパンプしなくなり、顔を下に向けて痩せて行ったのと逆の出来事が起こり、新喜劇に移行してからのきんにくんのように、ゲイじゃないストレートのHG(ハードゲイ)と一緒に舞台に立って、パンプして復活する画像に入れ替わって行った。
歴史の書き変わりが一段落した所で、異変に気付いた部員がスマホを指さした。
「こ、これって?」
オカルト研究部部員が指さした先には、「邪馬台国、天照の軍勢(敬称無し)は天然痘の病魔によって壊滅し、諏訪攻略を諦めて敗走した」と記されていた。
出雲側軍勢の完全勝利である。
紀元前、冬守
「すべての者っ、牛の痘瘡に感染しておけっ、さすれば痘瘡では死なぬっ!」
「「「「「「「「「「はい喜んでっ」」」」」」」」」」
四葉本人の考えではないが、出雲の神が降りて神憑りになった「ヨツハ様」は、冬守住人と諏訪の臨時政府に加担する住人全員に牛痘に感染するよう言い渡した。
それは勿論、住民を病魔から救うためではなく、敵味方両陣営に天然痘菌をばら撒いて、敵だけを死滅させるための前準備である。
四葉の記憶には細菌兵器と民族浄化の、人類の醜い歴史で汚らしい記憶が存在している。
味方側、出雲の神を奉ずる住人には適当に説明して「牛の剛力を取り入れる」「乳の出が良くなる」などなど、宥めすかして騙してでも納得させる。
老人達が邪魔しようとすれば消す。
どうしても牛を嫌って「角が生えてくる」などと言って嫌がる者でも膿を突き刺し、赤ん坊でも予防接種を受けさせておく。
拒否すれば死あるのみ。
神の指示で天啓なので、映画の「地獄の黙示録」でキルゴア大佐殿が言っていたような、ベトナムで予防接種して回っていると、翌日には左腕を切り落とされた子供が並び、子供の左腕だけがうず高く積み上げられるような地獄の光景は見ないで済む。
しかし、高天原、邪馬台国側では地獄の光景が見られる。
もちろん軍事行動や地域支配など不可能になって、壊走するか、その場で、路上で死ぬ。
全身と顔にまで痘瘡ができて、検索しても画像に目線が入っていたり、とても直視できないようなグロ画像が並ぶ。
サムネイル以上、それもカラー写真を見るのは、とてもお勧めできない。
かのエリザベス一女王世陛下も、一度天然痘に感染して、顔にまで痘瘡の跡が残って酷い事になったが、地位的にも同病で家族を失ったのもあり、笑える者はいなかった。
そして現代のマゾの人にも、エリザベス女王陛下役の女王様にシバいて踏んで貰い、お仕置きをして頂くのが一番人気である。
寄合所下、種痘接種場所
「嫌だ、おらぁ牛とコウモリの化け物になっちまう、何でこんなことするんだ?」
牛飼いの手の甲にある、牛痘菌が作った小さ
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