45 Have a nice dream*
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」
_「…なんとなくそんな気がした。」
_「…やっぱりあなたに隠すことなんてできないわね。」
_「当り前じゃない。奈落三羽なんだから、お互い何を考えているか、くらいは理解できるものでしょう?」
_「…まぁね。」
_「で、今回あなたたちが来た理由は、『鬼兵隊』に大きく関係しているから、よ。」
_「…どういう意味かしら?」
_「つまりね、…」
と言って信女が耳を寄せる。
_「幕府の上の方が天導衆に、『組織制度を変えろ』とか命令したらしいわ。それで、彼らが第一に狙うのは、『無理難題に対して抗った』やつら、なの。それで追々は鬼兵隊にも依頼が行くと思うけど、その点は先に言っておくわ。…でね、今回異三郎が仕掛けるのが、異三郎の義弟を真選組に送り込むこと。そしてその義弟をかけて真選組と見廻組で内部抗争を仕掛けて戦力を削った所に奈落が介入する、という戦法らしいわ。…奈落の卑怯さには前々からあきれていたけれど、ここまでバカだとは思わなかった。でも異三郎はなぜか、この話に乗ったの。何かがおかしいわ。」
_「…そう。なんか厄介なことになってきたわね。天導衆は本当に地球を乗っ取るつもりのようね。」
_「ええ、そうだわ。でもそしたらあなたは真選組を失うことになるでしょう?」
_「そういうことになるわね。…でも私は負けない。あんな奴らになんか、私は負けない。」
_「…でもそんな重大情報を私なんかに流していいの?」
_「ええ。だって私はあなたくらいしかこんなことを相談できる相手がいないから。」
そう。と言って静けさが戻りかけた時、世話人の失礼します、という言葉が聞こえた。信女がどうぞ、と言うと世話人がお布団の支度が整いました。と言ってそのまま去ったので、私たちはその言葉に甘えて、寝室に行くことになった。案内されるともうすでにそこには佐々木と晋助がいて、談笑している最中だった。
_「ああ、やっと来られましたか。もう夜が更けたので今日はここら辺にして、もう床に就くことにしましょう。私たちは自分たちの寝室に参りますので、高杉殿と零杏殿はこちらのゲストルームにお泊りください。では、いい夢を。」
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