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楽園の御業を使う者
CAST35
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る魔法とソレを拒む魔法。

「やめんかバカ者!」

摩利が真由美の頭をはたく。

「なにすんのよ!」

「お前達はなんでこんな下らない事でそんな無駄に大量の魔法力を使うんだ!」

「このショタに年上としての威厳を見せるためよっ!」

「威厳もクソもねぇだろメスタヌキ」

「なぁんですってぇ… ?」

「なぁ水波。このメスタヌキをどう思う?」

「私は白夜様に従うのみでございます。
私は白夜様と以心伝心故」

「つまり威厳なんて無いっと」

「ちょっと! その子そんな事言ってないわよ!
そうよね!」

真由美が水波に視線をやると…

「……………フッ」

「鼻で笑われたぁ!? ちょっと貴方の家従者の教育どうしてんのよ!?」

「え? いや、だって水波を育てたの千葉じゃないし」

「え? そうなの?」

と素で驚く真由美。

「ま、水波を育てた人達が七草と折り合い悪いらしいからねぇ」

「四葉とか? ふふ…まさかね」

「「………………………………………」」

真由美が冗談で言った言葉に主従が黙り込む。

「え…? 嘘よね?」

「お前がそう思うのならそうなんだろうな。
お前の中ではな」

ニヤニヤと笑みを浮かべる白夜。

「七草は十氏族の中でも諜報に長けた家。
その七草家が『男の娘魔法師タレント』の白夜様を調べていないはずがない。
それが答えです。七草様」

「おい今『男の娘』つったの聞き逃すと思ったか」

水波の発言はどうとでも取れる。

肯定にも、否定にも。

七草が調べたのだから、というのは『お前達はそんな事も調べられなかったのか』という挑発にもなるのだ。

「というか、四葉みたいな一族が俺に護衛をつける理由なんて…普通ないでしょ?」












「だーれだ?」

何者かが椅子に座る白夜の目を後ろから覆う。

「あ、真夜さん。スピードシューティングどうでしたー?」

白夜が自分の真後ろの真夜に尋ねる。

「そうねぇ、特に見所のある者は居なかったわ。
まぁ、新人戦は期待できそうね…。
そうでしょう?姉さん」

「ええ、期待できそうね。ソコの御嬢さんとか」

深夜の視線が白夜の隣の真由美に突き刺さる。

「いやいやいやいや!」

真由美が立ち上がる。

その手はCADに添えられていた。

「どうしたメスタヌキ?」

「いや!だって…!だって…! ええ…!?」

「キャラ崩壊するほど驚くなよメスタヌキ」

「いやだって…四葉姉妹よ!?
魔王とレテミストレスよ!?」

「なに? 本当か真由美?」

摩利も立ち上がり腕のCADに手を添
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