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楽園の御業を使う者
CAST35
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ちゃんと発動してたわ。直ぐに定義破綻させて飲み込んだけど」

「え?じゃぁあの飴を噛み砕いたわけ?
しかも飲み込んだだって?
恐ろしいことするねぇ。
あれは『喉元過ぎれば』とはいかない。
今のシロップ飲まなかったら胃のなか荒れまくってたよ?」

「ええ、そのせいで今日は寝不足よ」

「ザマァwww」

真由美は今にも拳を振り上げんとぷるぷるしていた。

「まぁまぁ真由美。白夜君がこういう奴だというのは知っていただろう?」

「ええ、そうね。落ち着くのよ七草真由美…ビークールビークール…」

「冷たい蜂がどうかした?」

白夜は周囲から水蒸気を集め、本当に氷の蜂を拵えて真由美の目の前に浮かす。

「ねぇ摩利この子ぶん殴っていいかしら!?」

「おやおや年下の男子に手を上げようとは七草の長女様はお転婆だなぁ」

「っ…! っ……!」

顔を真っ赤にした真由美にぷーくすくす! と笑う白夜。

「白夜君。そこら辺にしといてやってくれないか?」

「ん。摩利さんが言うならそうする」

白夜はおとなしく引き下がり、浮かせていた氷蜂をバリバリと噛み砕いた。

「摩利さん、俺達今から屋台見に行くけどどうする?一緒に来る?」

「いいのか?私達は邪魔だろう?」

「いや、ソレ弄って遊ぶから別にいいけど」

と真由美を指差して言った。

「ソレって何よソレって!」

「It」

それだけ行って白夜はすたすたと歩いて行った。

摩利と水波もそれに続く。

「あー!もうっ!おいてかないでよ!」









九校戦スタジアム外縁にて、四人は昼食を取っていた。

臨時の休憩所のような場所で、テントの中に長テーブルや円テーブルやパイプ椅子が置いてある。

白夜達は円テーブルに白夜、真由美、水波、摩利の順だ。

「はい。アーン」

「ちょっ!待ちなさい貴方! まっ…!
あっづぅっ!?」

「真由美の奴げんきだなー…」

「チッ…愉しそうですね…あのバカ」

九校戦で出される屋台で買ったたこ焼。

白夜はできたてアツアツのソレを真由美の口に突っ込んだ。

「はふっ…! あちゅっ…! 」

はふはふ言いながら何とか飲み込む真由美。

「さぁさぁまだありますよ真由美さん」

「ちょっ! いい加減になさいよ!」

白夜が突き出した箸。

その先にはやはりたこ焼。

真由美は白夜の手を握って阻止しようとする。

そこで真由美がニヤリと笑った。

「セット:分子運動低速化・エントリー」

「セット:情報強化・エントリー」

真由美の冷却魔法と白夜の情報強化がぶつかり合う。

たこ焼を冷そうとす
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