第五章
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何時間もじっくり話したが結論は出なかった、それで一旦寝てまた話をしようとなったが。
ふとだ、アダムは仲間達にこう言った。
「なあ、演奏して作詞作曲するのはな」
「それは?」
「ああ、俺達だよな」
こう仲間達に言うのだった。
「そうだよな」
「そういえばそうだな」
「演奏して作詞と作曲するのは俺達だ」
「他の誰でもないね」
「そうだろ、アニメやゲームの曲でもな」
それでもというのだ。
「俺達の曲だよな」
「そうだな」
「音楽自体は同じだな」
「アニメやゲームで使われていてもね」
「だったらな」
それならと言うのだった。
「別によくないか?」
「そういえばそうか?」
「アニメやゲームの仕事でもな」
「それでも」
「だったらいいな」
それでというのだ。
「俺達の音楽ならな」
「じゃあ話は決まりだな」
「あの人に連絡するか」
「すぐにでもね」
「ああ、そうしような」
こうしてだった、丁度朝になっていて窓から差し込んで来る日差しを見つつだった。アダムが男に連絡をした。男は彼の返事に笑顔になった。
これが彼等のメジャーデビューとなった、ジェミニは事務所と契約して暫くすると早速スマホゲームの作曲の依頼を受けゲームの主題歌も歌う様になり。
アニメの主題歌や同じ事務所の声優さん達が歌う曲の作詞作曲も担当しかつ自分達の歌も歌う様になった、忽ちアニメやゲームの曲を歌うグループとして知られる様になった。そして彼等はこの判断は正しかったと思った。確かに自分達の曲を出せてメジャーデビューが出来てしかも多くの人達に聴いてもらって話題になったからだ、こんないいことはなかった。
それでだ、アダムは東京で飲みつつ仲間達に言った。
「よかったな、あの話受けて」
「ああ、お陰でデビュー出来たしな」
アベルも応えた。
「本当によかったな」
「どんどん仕事も来る」
ケインも言う。
「いい契約したぜ」
「アニメやゲームも楽しいし」
イブは笑って述べた。
「本当によかったね」
「そうだな、アニメの仕事もいい」
まさにという口調で言うアダムだった。
「お金も入ってるし楽しいし俺達の音楽も出せる」
「だったらな」
「こんないいことはないな」
「本当にね」
四人で言った、そうしてだった。
飲みつつも次の仕事の話をした、彼等はもうアニメやゲームの歌手としての地位を確かにしていた。まさにあの時の決断からそうなったことだった。
アニメ主題歌 完
2018・8・26
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