06.そうだ、刑務所に逝こう。
第11回
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ぁ、扉くらいは開けるだろう。
「ぷは………フランさん、あの……わたし、話があって…………」
「………ん? 何だい」
目をとろんとさせ、琴葉君はぽつりぽつりと言葉を作る。「あした、もう一度向こうに行きたいです」
「意地悪」をしない、いつかの私だったら、きっとここで「いいよ」と言っただろう。でも、今の「意地悪」をして利益を得る事をした私は、こうする。
「じゃあ、最後までヤらせて?」
「…………………………………………………いいよ」
嘘だろ…………………………………………………………………………!!?
「ホントにいいの? 二日連続になるけど…………」
「…………………苦しいから」
あ、そう言えば薬盛ったの忘れてたね。
「さっきから躰の中が熱くて、苦しいの。フランさん、治してよ」
ヤバイヤバイヤバイヤバイ。理性って何だ? 否、もう少し耐えろ、耐えるんだ私。ふー。
「ねぇ、フランさん。お願い。いいでしょ?」
や、もう無理。…………駄目だ駄目だ駄目だ!! もう少し、もう少し。
「最初に言ったこと、覚えてる?」少し冷静になるためにも、私は問い掛ける。
「フランさん、愛してる」
ぷつんと、頭の中で何かが切れた。
その後の事は、想像にお任せしよう。
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