06.そうだ、刑務所に逝こう。
第11回
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ランさんと共に話をする。
段々と躰が熱くなっていって、意識がぼんやりと為て来たのは如何為てだろう?
◇ フラン視点 ◇
かれこれ、三十分程会話した時かな。
琴葉君の頬は朱に染まり、息が荒くなる。肩で息をしている様な感じがして、声を隠しているのか、唇をキツく引き締めている。最初は膝の上にあった手も、太股の間に挟んで、何か色っぽい。
漸く、彼女に盛った薬の効果が効いてきたみたいだ。
「如何為たんだい、琴葉君?」
「いえ! 大丈夫です……」
私が問うと過剰に反応して、直ぐに俯く彼女はとても可愛らしく、今直ぐにでも襲いたい。
そんな衝動を必死に押さえながら、彼女の顔色を伺う様に、顔を覗き込む。
「でも、顔赤いよ?」
「な、何でも無いです!!」
ちぇ〜、つまらない。
次は耳元に口を寄せて。
「若しかして、私に惚れちゃった?」すると、彼女は躰を小さく痙攣させ、目を固く瞑る。琴葉君は耳が弱いことは、昨日確かめた。此れだけでも感じているのだろう。
嗚呼、可愛い。もう歯止めが効かなくなりそうだ。
「ばか」
今、なんて。「ぇ?」
「分かってるのに聞かないで………ばか」
か細い声。上目遣いで此方を見る琴葉君は、目尻に涙を溜めている。
嗚呼、如何為よう。可愛すぎる。
っと、その前に徹底的に苛めてやらなければ。
「……何が分かっているって? それに………誰が『ばか』だって?」
琴葉君の腰に腕を回し、此方に軽く引き寄せる。琴葉君はテーブルの脚に躓いたのか、私の肩に両腕を置いた状態で静止する。
「ぎゅーして」
は、い? あの琴葉君が? 「ぎゅー」を請求した!?
う、嘘だぁ!!と狼狽えながらも、私は両腕を広げる。が、ぎゅーは未だしていない。
「いーの?」
ヤバイヤバイヤバイ可愛すぎる!!!
ぎゅーと抱き付いてくる琴葉君。気持ち良さそうに、私の胸板に顔を埋めている。可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い。
「他に何して欲しい?」
もうこれ以上は期待していなかった。だって、琴葉君てば、どんな状態だって、私に甘えてこないんだもん!
琴葉君はゆっくりと顔を上げ、ポツリと言葉を溢す。
「――して」
如何為よう。きっと大事な言葉なのに、最初だけ聞き取れなかった。「もう一回」
「接吻して」
「良く言えました」
頬を包むように支え、グッと引き寄せる。
最初は触れるだけの接吻。一度顔を離すと、次は琴葉君から唇を重ねる。そして、口が開いたところに上手く舌を入れ、舌を絡める深い接吻をする。
「んっ……ふ、ぁ」
嗚呼、このまま最後までヤってしまおうか。否、でも琴葉君が部屋を能力で加工しちゃったんだよなぁ。ま
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