機動戦士ガンダム
2147話
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る代物ではないのだ。
だが……今のジオン軍において、メガ粒子砲というのは軍艦でなければ撃つ事は出来ない。
勿論ジオン軍でもMSに持てるメガ粒子砲……いわゆる、ビームライフルの類は開発してるらしいが、その開発には難航しているとか。
ちなみに、ジオン公国の中で一番ビーム兵器に対して優位を得ているのが、俺達にとってもお馴染みのMIP社だ。
恐らくMAを開発していると思われるだけに、ビーム兵器は命綱的な存在なのだろう。
ともあれ、レーダーを使って軍艦の場所を見つけ……ちっ、見つけたと思った次の瞬間にはミノフスキー粒子のせいでロストした。
とはいえ、ミノフスキー粒子を散布するのが少し遅かったな。
これがMSであれば、こっちが向こうの反応を感知した後で逃げるといった真似も出来ただろう。
だが、それが軍艦であれば違う。
どうしても軍艦はその巨体故に、鈍重になってしまう。
……もっとも、システムXNの類いを積んでいたりすれば。話は別だろうが。
そんな風に思いながら、メギロートとバッタがそれぞれニーズヘッグの行動を中継しているのを確認しつつ、反応のあった方に向かう。
ツイン・ドライブの速度を全開……という訳にいかないのは、メギロートやバッタを置いていく訳にはいかないからだ。
この辺、ちょっと面倒だな。
ただまぁ、グラナダの中に入ってしまえば、どのみちそこまで速度を出すような真似は出来ない。
そうなると、面倒なのは今だけだろう。
それに、バッタはともかくメギロートはかなりの速度で移動できるので、少なくても移動速度が遅くて敵に狙い撃ちされるといった真似はないだろう。
事実、今もメガ粒子砲が放たれているが、向こうは完全にこっちの姿を見失っているのが分かる方に向かって飛んでいったのだから。
そうして進んでいった俺に見えてきたのは……ムサイ級が2隻とパプア級が3隻。そして指揮を執っていると思われるチベ級が1隻。
それらの艦から、何機もの戦闘機が姿を現す。
その戦闘機がどのような機体なのかは、俺もジオン軍にいただけあって知っていた。
ガトルにジッコ。ジオン軍の宇宙戦闘機だ。
正確には宇宙爆撃機だったり、突撃艇だったりするのだがこの場合は纏めて宇宙戦闘機でいいだろう。
そんな宇宙戦闘機が50機近く……真っ直ぐニーズヘッグ目掛けて襲いかかってくる。
「厄介だな」
思わず呟く。
撃破するだけであれば、宇宙戦闘機の相手はそう難しい話ではない。
だが、今回のグラナダ攻略作戦においては、相手を出来るだけ殺さないという戦闘方針がとられている。
つまり、このまま宇宙戦闘機を撃破するといった真似は絶対に出来ない。
キシリアがそこまで狙っていたのかどうかは、俺には分からない。分からないが
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