機動戦士ガンダム
2147話
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、当然のように月面が周囲には広がっており……その事に、若干新鮮な感覚を覚える。
今までにも拠点を――このような大きさではなかったが――作った事はそれなりにあったが、それは地球上だったり、もしくは地球でなければ火星だったりとする事が多かった。
そういう意味では、月に拠点を作ったのは……多分、初めてと言ってもいい。
数分の間月面を見て、それから今度はグラナダに機体を向ける。
昨日の時点ではシステムXNを使おうかと思っていたのだが、今回の目的は突撃機動軍を完璧に倒す事だ。
つまり、恐らく……いや、ほぼ間違いなく、グラナダに向かう途中で俺達を待ち伏せている部隊がいる筈だった。
こっちがグラナダを攻めると言ってるのだから、突撃機動軍にしても大人しくグラナダで待っているような真似はしないよな。
クレイドルがどこにあるのか分かっているのだから、その道中で待ち伏せして、可能なら奇襲を仕掛けるというのは、普通に考えて十分に有り得る話だ。
いや、常道と言ってもいい。
わざわざ、グラナダという自分達の本拠地で戦いを行い、周辺に被害を出そう……などとは、普通なら思わないだろうし。
そして、俺を待ち伏せているというその光景もまた、今回に限っては全世界に生中継される事になる。
「さて、一体どんな歓迎の仕方をしてくれるのやら。……まさか、戦力の逐次投入なんて真似はしないと思うけど」
向こうにしてみれば、俺がどんなコースでグラナダまで来るのかは分からない。……とはいえ、あれだけ自信満々にグラナダを潰すと宣言した以上、回り道をして……とは、まず考えたりはしない筈だ。
月の地形を調べておけば、具体的にどの辺りでこっちを待ち伏せするのかという事を予想も出来るのだが、ルナ・ジオンが建国した翌日ともなれば、まだそこまで情報は集まっていない。
もっとも、メギロートやバッタのおかげでクレイドルの周辺は既にほぼ全ての地形を把握したのだが。
そうなると、いずれ他の場所もしっかりと地形を把握するようにする必要があるが……さて、どうなるんだろうな。
そんな風に思いながら地球の6分の1という重力の中を移動していると……
「っ!?」
T-LINKシステムによって、こちらへの敵意を感知。すぐに機体を移動させる。
次の瞬間、バッタ1機が放たれたビーム……メガ粒子砲によって、消滅した。
やっぱりな。予想した通りこっちを待ち伏せしていたか。
とはいえ……いきなりここでバッタが1機撃破されるというのは予想外だった。
いや、それ以前にまさか待ち伏せ部隊に軍艦を用意するというのも、更に予想外だったのは間違いない。
言うまでもなく、軍艦というのはMSよりも建造コストは高い。
そうである以上、当然のようにそう簡単に使い捨てられ
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