機動戦士ガンダム
2147話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ない者であっても理解出来るだけのものがある。
特に、俺の宝具となって魔力属性を得てからは、より一層その迫力を増していた。
「ザクよりも小さい。小さいが……この機体から感じる、圧倒的なまでの迫力は一体何だ?」
ラルがニーズヘッグを見ながら呟いている。
まぁ、ニーズヘッグは15m程度の小型機だからな。ザクに比べれば、どうしても小さくなってしまう。
それでいて、その迫力はザクとは比べものにならないのだから、驚くのは当然だろう。
……そして、今のニーズヘッグを見て驚いているのは、シャドウミラーの面々も同様だった。
ニーズヘッグを見慣れているシャドウミラーの者達にとっては、それこそ尻尾が生えた程度の違いしかない。
だが……ただでさえニーズヘッグはラスボス系の見た目をしているのだから、そんなニーズヘッグに尻尾が生えてしまうと……
「なぁ、アクセル。お前……一体、どこを目指してるんだ?」
「いや、どこって言われてもな」
ムウの呆れたような声に、そう言葉を返す。
実際、別に俺がニーズヘッグをラスボスっぽくして欲しいと要望した訳ではなく、気がついたらいつの間にかこういう形になっていたというのが、正しいとこだ。
……ん? そうなると、俺の本性がやっぱりラスボスとか、そういう風になるのか?
取りあえずその辺を考えるのはやめて、俺はそのまま空中に浮かび上がってニーズヘッグのコックピットに向かう。
いきなり空中に浮かんだ姿に、俺が空を飛べるという事を知らなかった者達が騒いでいるのが聞こえてきたが、それはスルーしておく。
そうしてニーズヘッグのコックピットに乗り込むと、すぐにT-LINKシステムによって俺だと認識される。
機体が起動し、ツイン・ドライブの力によって空中に浮き上がる。
そんなニーズヘッグの周囲には、映像を中継する為のメギロートやバッタが存在していた。
新しく増えた尻尾の状態を確認するように、動かしてみる。
既に最終調整が終わっているとはいえ、やはり新しく繋がれた尻尾というのは、まだ完全に馴染んでいる訳ではない。
もっとも、そういう意味でも今日のグラナダ攻略作戦はちょうど良かったのかもしれないが。
そんな風に思いながら尻尾を動かしていると、格納庫の隅にルリとラピスの姿を見つける。
2人もこの尻尾の開発に協力したのを思えば、やはり今の状況に色々と思うところがあるのだろう。
心配そうな視線をこちらに向けてくる2人に、心配はないと軽く尻尾を振る。
……そんな行動であっても、ルリとラピスはそれが自分達に向けられたものだと理解したのだろう。少しだけ安心した様子を見せた。
そんなルリとラピスをその場に残し、俺はメギロートやバッタを引き連れてクレイドルの外に出る。
すると
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ