インテグラル・ファクター編
掛け勝負
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出張りもしますよね」
納得してると、一悶着ついたのかキバオウとリンドが呼びかけをしていた。
「じゃあ始めるとしますかね」
「うん!頑張ろう」
俺はふとネズハの方を見る。
「鍛冶屋のお兄さんは参加しねーのかい?」
「僕は戦闘は苦手で……皆さん命懸けで戦ってるのに役立たずで……」
「何言ってんだ。生産職だって立派な戦力だ。俺たちが戦えるのだってあんたら鍛冶屋がいないとやっていけないんだ」
「アヤトの言う通りだ。今度俺の剣も頼むよ。じゃ!」
「これで25!」
「甘いぜキリト!これで26だ!」
「なに!?」
「一歩リードってこったな!」
「27っと」
「「ふぁ!?」」
「悪いわね〜二人とも!」
「「ぐぬぬ!」」
「ふっふっふっ、私も27だよ!」
「「なぬっ!?」」
俺たち四人で蜂の討伐合戦をやっているわけだけど、くっそーアスナはともかく最近コハルも剣の速度がめちゃくちゃ早くなってきてる。ついこの間、数日顔を合わせなかった間にレベルもどんどん差が縮まってきてるし、こりゃあ本気でやんないと負けそうだな!
「じゃあ早速俺たちの奥の手を使うとしようぜキリト!」
「おう!そっちがスピードならこっちは手数だ!」
蜂の毒針攻撃をしゃがんで交わし、俺たちは拳を握ってキリトは蜂の腹と胸の間を俺はもう一匹の蜂の頭に拳を叩き込み、その勢いで首が千切れて蜂はポリゴンとなって砕けた。
「全く二人して隠れてなんのスキル習得してるんだか……いやらしいわね」
俺とキリトが拳をコツンとぶつけ合うと
「三人とも、《トレンブル・ショートケーキ》って知ってる?」
「知ってる!食べたことないけど凄い美味しそうなやつだよね?」
「そ、せっかくだし男女で別れて勝負しない?負けた方が奢りってことで!行くよコハル!」
「うん!絶対勝とうねアスナ!」
散ッ!っと二人は凄まじい勢いで蜂を捌いていく。
つーか
「息ぴったしってどういうことよ……ん?なんだ?あのMob、プレイヤーに見向きもしないとか」
蜂はフィールドボスの牛に向かって飛んでいくと、牛のお尻に針をぶっ刺した。
「ぐぇええええ!!!」
牛は突然の蜂の攻撃に暴れ出す。
「二人とも!勝負は一旦お預けだっ!牛行くぞ!」
「えー?……んもぅ!」
「仕方ないよ。勝負はまた後でにしよ!」
「はぁ……しょうがないか」
四人は牛のところまで走り込む。
牛の猛攻に陣形がまた崩れ始める。
「行くぜキリト!」
「おう!」
「行くよコハル!」
「うん!アスナ!」
二手に別れて牛の足に剣戟を浴びせる。
「アイツら嘘だろ!?四人でやるつもりか!
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