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真ソードアート・オンライン もう一つの英雄譚
インテグラル・ファクター編
第一層攻略
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「不味い!間に合わない!!」

気がつくと俺は動いていた。誰もが諦めていても、俺なら届く!

「うぉおおお!!」

ソードスキル《レイジ・スパイク》を使って一気に距離を詰めると振り下ろされる野太刀を受け止めた。
直ぐに駆けつけたキリトと共に野太刀を弾き返すと、ディアベルを担いでボスから遠ざかる。一時安全な場所に移動すると、コハルが抱きついて来た。

「ごめんねっアヤトがディアベルさんを助けに飛び出した時、足がすくんで動けなかった……!私が動けなかったせいで仲間が……アヤトが死んでしまったらって思ったらすっごく怖かった……!!」
「俺も同じだよ。目の前の一人、人を守る強さを……勇気を持ちたいから。……だから」

俺はコハルの頭を撫でるとボスを睨みつける。

「あとはまかせろ」

俺とキリト、アスナと共にボスに突っ込む。
SAOで突然巻き込まれたデスゲーム。『コハルだけは絶対に守る』なんて思っていたけど、それは結局一人になるのが怖かっただけだ。そんな俺が他人の為に闘うなんて出来るはずがない。そう、思っていたけど

「行け!キリト!!」

SAOで出会った人を守る強さを、勇気を今からでも持てるなら……!

「届けぇぇぇ!!」

キリトが最後にソードスキル《ソニック・リープ》をボスにぶつけ、ボスはガラス片となって散っていった。






その後の事はあまり話したくない。無事に誰も死なずに突破出来た喜びよりも、俺たちは仲間を見捨ててしまったからだ。
それが最善の策だと思い込んでしまったのだ。
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