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真ソードアート・オンライン もう一つの英雄譚
インテグラル・ファクター編
第一層攻略
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「お、おお。勿論俺はいいよ。コハルは?」
「私も大丈夫だよ!キリトさんが居れば百人力ですよ!」

その後、コハルが広場の隅に座っていたプレイヤーに声を掛けて一先ず4人パーティが結成した。




「やぁ君たちか!中央から見えていたよ。ボス攻略の同士が増えて嬉しいよ」
「ああ。よろしく」
「よろしくお願いします」
「よろしく!早速で悪いんだけど、君に少し頼みたい事があるんだ」
「私ですか?」
「ああ。実は今、回復系のアイテムの支給用の資金調達をしているんだ。その手伝いをお願いしたい。いいかな?」
「私は構いませんけど……」

コハルは俺の方を見る。ディアベルは俺に話があるらしく、後で向かわせるようにコハルに話をつけた。

「……それで、話ってなんだ?」
「ああ。単刀直入に聞くよ。君は元βテスターだな?」
「……ああ。そうだよ」
「やはりそうか。君にだけは話しておきたい。俺も元βテスターなんだ。第二層より上の景色を見てきたよ」

ディアベルは自分のあった事を話し始める。あの日。デスゲーム宣言が出されたあの日に自分は他の人達を助けるべきだったという懺悔。そして、それを踏まえてこれからの自分のやるべき事。

「君にもこの先、みんなを助け出す為の、攻略の手伝いをしてもらいたいって思う。考えて見てくれ」
「……」

答えは出せない。それは今の自分ではあまりに弱すぎる。会議中のキバオウの言っていたプレイヤーも居れば、他人の為に行動しようとしているプレイヤーもいる。

「あ!アヤト!ディアベルさんと話し終わった?何の話だったの?」
「あ、ああ悪い。話せる時が来たら話すよ」
「えー。男同士の秘密〜!?」

ぶーたれるコハルを見つめながら俺は笑ってみせる。
今の俺にはコハルを守って生き抜くので精一杯だ……。









翌日。
ディアベルに先導されて安全に迷宮区を潜り抜けた俺たちは、既にボス部屋の前へと到着していた。

「私ね、正直怖いんだ……でもサチと約束したし、絶対生き残るよ。そしてキミを守る」
「それは俺のセリフだよ。また尻もち記録更新するなよ?」
「もー!ぶーっ!!」

コハルは頬を膨らませて睨みつけてくる。
俺はそんなコハルを見つめながら心の中で一つの決意をする。

コハルだけは絶対守る!!

巨大な鉄製の扉を前に、ディアベルを中心にして45名が半円状に集合する。
ディアベルは集まったプレイヤーたちの顔をゆっくりと見回し、力強い笑顔を見せた。
 
「この場で俺から皆に言うことは1つだけだ……勝とうぜ!」
「「「「「おお!!」」」」」

ボス部屋は縦に長い大広間だった。46人のレイドが立ち回るにも十分な広さである。プレイヤーが扉をくぐると
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