476部分:第三十七話 星座その六
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第三十七話 星座その六
「合格できるって言われてても。油断しなくてね」
「いいこと。それじゃあ」
「ええ、合格したらね」
「姉妹一緒に学校に行ける」
「それが楽しみで。あっ、完全に自分の話ね」
話をしているうちに気付いてだ。その話を引っ込めたのだった。
「御免なさい、つい」
「いいから」
「いいの?」
「聞いてたから。とにかく」
「ええ、今度ね」
「メアド交換しよう」
椎名から言ってだ。二人でアドレスと番号を交換してだった。
それが終わってからだ。また二人で話すのだった。
「じゃあまた」
「ええ、またね」
星華は最初から微笑んでいた。しかしだった。
椎名は最初は笑っていなかった。だがその顔が次第に。
微笑みになってだ。星華に告げたのだった。
「私がメアドとか番号を教えるのは」
「何かあるの?」
「友達にだけ」
こう星華に告げるのだった。
「友達以外には教えない」
「じゃあ私も」
「そう、友達」
その微笑みでの言葉だった。
「友達になっていいかな、私」
「断る筈ないじゃない」
星華は。優しい微笑みになって話した。
「そんなこと。私はね」
「ええ。どうなの?」
「友達になりたいって人はね」
「誰でもね」
「友達は沢山欲しいし」
星華の考えだった。
「それに深く付き合いたいから」
「沢山。それに深く」
「そう、だから御願いね」
こう椎名に話すのだった。
「これからね」
「うん、じゃあ」
「また連絡するから」
やり取りの後でお互いに手を振って別れた。二人は友達になった。
星華はそのことにだ。妙に暖かい感じを味わっていた。するとだ。
そこにだ。先輩が来て声をかけてきたのだ。
「いいかしら」
「あっ、はい」
「お友達よね」
「はい、そうです」
先程とだ。椎名についての言葉が変わっていた。無意識のうちにだ。
「それは」
「そうよね。今貴女笑顔だから」
「私笑ってますか」
「いい感じにね」
その星華の顔を見てだ。笑顔で話すのだった。
「笑ってるわよ」
「そうですか」
「その顔を見ればね」
それでわかると話すのであった。
「わかるわ。お友達ね」
「そうなりました」
素直にだ。先輩にこう話したのだった。
「今さっき」
「今お友達になったの」
「さっきまでは。ただ同じ学年で隣のクラス同士なだけでしたけれど」
「それが変わったのね」
「そうなんです。今」
友達になったとだ。星華はその笑顔で先輩に話した。
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