ハンバーガーは雑な食べ物という主張はマッ〇と〇スの違いが分からない奴の理屈だってはっきりわかんだね、っていう短編
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
居住区の貴族《ゲットー・ヘイツ》に店を構えるジャック&ロケッツのバーガーを買うには協力者が必要不可欠という宿命を背負っている。
ちなみに前は物忘れが激しかったらしく、なんとレオは待ち合わせに5時間待たされたこともあるという。今もなかなかの記憶力をしていることは敢えて触れまい。
「えへへへへぇ〜〜。レオ君以外に一緒にバーガー食べる人が増えるなんて思わなかったですよ〜」
「お前は本当にレオと仲がいいな」
「だってバーガー買ってきてくれるんですもん〜!!」
顔が人間ではないので判別が付きにくいが、きっと笑っているのだろう。言葉だけ聞くと食い気優先の酷い奴にも聞こえるが、Aオルタは直感でそれだけではない事をなんとなく感じ取った。
「それだけか?」
「えぇ〜?」
「レオと仲がいいのは、バーガーを買ってくれるというだけか?」
「う〜ん……分かんないや〜。ぼく人間の友達ってレオくんしかいないもので〜。あ、でもですね〜!初めて会ったとき、なんとなく初めてじゃないような気がしたような気がしまして〜!」
「曖昧に曖昧を重ねるな。それは正しい文法とは言えない」
「ふお〜〜〜〜!バーガ〜!!」
「フッ、聞いてないな」
袋に大量に入ったバーガーの包み紙を器用に剥がし、ネジは両手に二つずつ計四つのバーガーを並べる。彼は余りにもバーガーが好きすぎて、なんと4つ同時にバーガーを食べるという絶技を身に着けてしまっているのだ。実際にはこれは一つのバーガーを食べているうちに別のバーガーを他の人に食べられないようにと編み出したらしいが、幸せそうな顔を見ると説得力がない。
「いっただっきま〜〜〜〜〜す!!」
言うが早いか、四つのバーガーを上から均等にすさまじい勢いで貪るネジ。ちょっとした大道芸の域にすら達している様子を見て、Aオルタは自分も腹を空かせていることを余分に実感させられた。自分もバーガーの包み紙を剥がし、そして――。
「もっきゅもっきゅ」
その光景を見た人は目を疑ったろう。確かに先ほどまで彼女の手には両手でも包み切れないバーガーがあった筈なのだ。しかし次の瞬間その質量は消え失せ、そしてAオルタの口の中にはバーガーと同質量のふくらみがハムスターの頬袋のように存在感を主張している。その口の大きさで一口とか物理的にありえないように思われるのだが、ここは因果さえ操るHLなので気にしてはいけない。
「ほわぁぁぁ〜〜〜。バーガーオルタさんそれどうやって食べてるんですか〜?ぼくじゃ真似できないな〜」
「私からすればお前の4つ同時食いの方が真似できないのだがな……あとオルタでいいからバーガー呼ばわりはやめろ」
謎のキノコ異界人と人形のように白く美しい少女はそんな他愛もない事を言いながら――計30個に
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ