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エンジェルオブニート
第二章

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「私は一時このお部屋をお暇させてもらい」
「被災地に行って」
「人達を助けます」
「それが天使としてのお仕事なのね」
「私はその為ここにいます」
「天界では就職していて」
「働いています」
 実際にというのだ。
「そうしています」
「だからニートでないのね」
「ニートはお給料は」
「自分でネットとか株で稼いでいる人はいるわね」
 ニートといっても様々だ、家の中にいてもそうしたことをして糧を得ている人も存在しているのだ。
「まあ基本お家に出ない人をニートと言うなら」
「私は今の日本ではですか」
「ニートになるわね」
「そうですか」
「けれどあんたが働く時って」
 その時のことを冷静に考えてみた、それでOLは言った。
「日本にとってよくない時ね」
「災害が起こった時なので」
「そうよね」
「その通りです」
「そんな時は来て欲しくないわ」
 切実な顔でだ、アルフェリアに言った。
「出来るだけね」
「全くですね」
「それ言うとあんた自衛隊の人達と一緒ですね」
「日本に何かあると出番だからですね」
「あの人達が働いてくれる時って」
 普段は訓練と日常業務だけだがだ。
「いい時じゃないから」
「戦争はほぼないにしても」
「災害が起こった時だから」
 今の日本の状況ではそうなる、自衛官の人達の出番の時は大規模な災害が起こって人々が困っている時だ。
 それでだ、OLも言うのだ。
「あんたもね」
「出番はですね」
「ないに限るわね」
「そういうことになりますね」
「そうよね、本当にね」
 実際にともだ、OLは言った。
「あんたの出番なくて欲しいわ」
「私もそう思います」
 アルフェリアもその通りと答えつつだ、今はOLと共にテーブルに座って和食の夕食を食べた。そしてその後でだった。
 風呂にも入り寝た、そして朝起きてニートそのものの日常を過ごしていたが服装や生活態度自体はしっかりしていた。
 暫くはそうした日常であった、しかし。
 OLもアルフェリアも起こって欲しくない事態が起こった、日本のある地域で大きな台風による大規模な水害が起こったのだ。このことをネットで確認してだ。
 アルフェリアはOLに真剣な声で言った。
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