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への降下コースからずれる!
負けは確定しているんだ!
今は負けを大きくしないために!これ以上被害を出さないために戦え!」
『わかりました』
唐突に、彼らの背からビームが撃たれた。
艦砲…ムサイ級軽巡洋艦ファルメルのメガ粒子砲がホワイトベースを狙う。
「ああ…もうだめだ。艦砲射撃でホワイトベースを北米に押し出す気だ」
ホワイトベースは回避行動を取り、紙一重でメガ粒子砲を避ける。
否、避けさせられた。
『ムサイを叩くんですか?』
「いや、間に合わない。今出来る事はホワイトベースの被害を最小限にする事だけだ。
兎に角撃ち続けろ。ザクをホワイトベースに取り付かせるな。直ぐにカイ達が砲撃支援をしてくれる」
アベルの言った通り、ガンキャノンの砲撃とホワイトベースの艦砲がザクに降り注ぐ。
内一機が、ホワイトベースのメガ粒子砲に貫かれ、火の玉と化した。
「これで後はシャアも含め一個小隊だけだが、どうするアムロ。
シャアを叩くかい?」
『中尉さんが援護してくれるなら、ボクはやります』
「頼もしいな。では一つ聞かせてくれ。
君は何故戦う?」
『中尉さんやローザさんが戦ってるのに、年上のボクが出ない訳にはいかないでしょう』
「くく…そうか。なるほど。君は優しいな」
『臆病な、だけです』
「いいや君は勇敢だ。なんせ今からシャアを叩こうというのだから」
アベルが操縦桿を傾ける。
「行くぞアムロ!上手く行けばここでシャアを叩ける」
もう、ホワイトベースのいる宙域。
味方の援護の中、アムロとアベルがザクの小隊に突っ込む。
赤いザクがヒートホークを振り上げる。
アブルホールを蹴り、ガンダムがそれに突っ込む。
「アムロ、シャアはたのんだ」
残りのザクが通り過ぎるアブルホールにマシンガンを浴びせる。
横ロールで間を抜い、ソレをギリギリで避けるアブルホール。
距離を取ったアブルホールが変形し、二機のザクを中心に円運動を始める。
ザクが予測射撃で狙うが、当たらない。
アブルホールはMSと宇宙戦闘機の利点のみを組み合わせた機体。
この世界におけるRXシリーズ最速の機体。
ザクでは追従することができない。
フロントヘッドを展開したアブルホールが一方的に60ミリバルカンを浴びせる。
『中尉!アムロ!タイムアップよ!
戻ってください!』
『この状況で出来ると思うんですかセイラさん!』
「戻れアムロ君!後は俺がやる!」
アベルはザクにバルカンを浴びせるのをやめ、赤いザクに突っ込む。
ガガガガン!と激しい振動がアベルを襲う。
アブルホールがサブアームを伸ばす。
『ええ
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