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真ソードアート・オンライン もう一つの英雄譚
インテグラル・ファクター編
運命の始まり
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は……
 
 
 
 
 
 
強くなる!!キミと一緒に!!
 
 
 
 
 
 
 
 
それからは俺とコハルは数々のクエストをこなし、着実に強くなっていった。コハルはもうMobを恐れず、尻餅もつかなくなっていった。拠点も移し、《トールバーナ》で宿を借りて転移門からはじまりの街に行ってクエストを受注するのが日課になっていた。
そんなある日。
 
「クエストの報告完了っと」
 
「これからどうしy『ぐぅ〜〜』……」
 
コハルのお腹から盛大に音が鳴った。
 
「そういや腹減ったな」
 
コハルは赤くなったままプルプルと震えている。あれ?あんまりフォローが効いてない?
 
「なんで仮想世界なのにお腹すくんだよぅ!すっごくイジワルな仕組みだよね!」
 
「ふふふっ」
 
ふと声が聞こえた。コハルの隣に座っている女の子のようだ。
 
「笑ったりしてごめんなさい。私はサチ。キミたちが楽しそうだからなんだか嬉しくなっちゃって。モンスターやクエストじゃない話を聞くと、なんだか落ち着くんだ」
 
「私はコハル。で、こっちはアヤトよろしくね。あなたは一人なの?」
 
「ううん。同じ高校……リアルの友達と一緒だよ。今は別行動だけどね。少しだけお話ししてもいいかな?コハルって結構噂になってるんだよ」
 
「私が?どうして?」
 
「私たちと同じぐらいの女の子なのに前線で頑張ってるすごい子がいるって」
 
「な、なんだか照れるな」
 
コハルは満更でもなさそうに頬に手を当てる。ホント満更でもなさそうに。
 
「そうだ。これよかったら食べて。みんなの分買っておいたんだけど、消滅しそうだから」
 
中身はサンドイッチだった。早速食べてみる。……なかなかイケる!
 
「そう言えばサチは友達と一緒に行かなかったのか?」
 
「……私怖がりだから。圏外に出ただけで足がすくんじゃって……。それなら敵と距離が取れる長槍を買う為にみんなが私のために稼ぎに行ってくれてるんだ。私……みんなに迷惑かけてる……」
 
「怖いのは当たり前だよ!少しずつ頑張ればいいんだよ!」
 
「コハルも怖いの?」
 
「今でもすっごく怖い。でも仲間がいるから頑張れる」
 
「……そうだよね。仲間がいれば私もいつかは……頑張れる気がしてきたよ」
 
「俺たちも手伝えることがあれば手伝いたい」
 
「そうだ!初めて会うMobの行動がわかったら戦いたいやすいんじゃない?私達で調べてくるよ!」
 
「え?……いいの?」
 
サチは申し訳なさそうに聞き返してくる。まぁサンドイッチのお返しとして行ってくるのも悪くないか。
 
「もちろんだよ。じゃあ早速行こうコハル」
 
「うん!」
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