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真ソードアート・オンライン もう一つの英雄譚
インテグラル・ファクター編
運命の始まり
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それと同時に目を覚ます。
 
「『またね』か……」
 
俺は窓の外を見る。現実世界も夕暮れの空が広がり、コハルの最後の顔を思い出す。ナーヴギアを机に置き、再びベッドに体を預ける。
 
「悪くないな。こういうの」
 
俺はそのまま眠りに落ちていった。少し温かい気持ちだ。これがなんなのかは分からない。でも本当に悪くない。
 
 
 
 
それから2ヶ月
 
 
「リンクスタート」
 
 
「戻って……来れたんだな」
 
ジワジワと喜びの感情が溢れてくる。とりあえず、コハルに分かるようにβテストの時と同じ姿にしてあるけど、こうも人が多いと流石に探すのが大変だな。それに周りは女性アバターばかりだ。こんなコアなゲームで女性アバターが多いとは考えられない。こりゃあ大半はネカマだな。ん?中央にいるあの子はもしかして……
 
「コハル!」
 
「あ!アヤト!」
 
手を振るとコハルは走って来てくれた。
 
「待ち合わせ場所決めておけばよかったね!」
 
「そうだね」
 
「あのさ、早速なんだけど戦い方をまた教えて欲しいんだけど…….」
 
「おっけー。β版と違って時間はあるし、ゆっくり着実にいこうか!」
 
「うん!」
 
俺たちは早速《原初の草原》に向かう。草原には早速《フレンジー・ボア》が沢山いた。俺は剣を振る。おお!時間が経ってまた頭と身体が追いつかない残念な事になっちゃうかと思ったけど、どうにか感覚を思い出してきた。
 
「ちょっ!?きゃ!」
 
コハルはまた尻餅をついていた。相変わらず逃げるのはうまいんだけどなー。
 
「あれ?なんだか感覚がちょっと違う?」
 
「時間が空いたから感覚を忘れちゃったんだと思う。じゃあ構えからまた練習しよう」
 
俺は片手直剣をしまい、細剣を出す。二人で突きの練習をしていると
 
「お二人さん初日から仲がいいねぇ!」
 
赤毛ロングのバンダナ男が声をかけてきた。
 
「俺はクラインだ!よろしくな」
 
「俺はアヤト。こちらこそよろしく」
 
「コハルです。よろしくお願いします」
 
一通り挨拶を交わす
 
「見たところバトルの特訓みたいだな!うーむ。アヤトは問題なさそうだけど、コハルはモーションが根本的にわかってねぇようだな。ここはキリト先生にご教授願おうか」
 
「「キリト……先生?」」
 
クラインについていくと、今度はアシンメトリーな髪型の男が居た。この人がキリトって人らしい。とりあえず各々自己紹介して早速見てもらう。
 
「じゃあコハル。ちょっと構えてもらってもいいかな?」
 
「は、はい!」
 
キリト先生によるコハルのモーション矯正が始まった。俺とクラインはソードスキルの練
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