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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第百三十話
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している」
「例えば、政治家達の汚職にも裏がある。
裏の裏、と呼ばれるそれにも更に裏がある」
「そんな権謀術数と同じように、世界そのものも階層構造を成している」
「一つは私達が住み、生活する階層」
「一つは怪異、つまり妖精や化物達の階層」
「一つは全ての根源である情報の階層」
「これらの一つ一つが更に細かく区分けされ、層を成しているのがこの世界だ」
「これから教える気功は普通の生活でも役に立つ物だが、より深い階層の相手に対抗する手段でもある」
箒がオータムの手を取る。
その瞬間から、熱力学の第二法則と同じように、箒からオータムへ力が移動する。
「行くぞ。目を閉じろ」
箒が力を『流し入れる』。
容器を傾けるように、注ぎ込む。
「なんだこれ…」
「暖かいだろう? 一夏は『命の温もり』と表現していた。
精神ではなく肉体を起源とするエネルギーだ」
流れ込んだエネルギーがオータムの四肢を廻る。
「…そうか」
「ソレを廻らせる事を意識しろ。やがて自分自身の気が練り上がる」
『気』は敢えて言うならば、不随意的なエネルギーだ。
『気』は『練り上げる』物ではなく、廻らせ続けると『練り上がる』物。
「一度手を離すぞ」
箒が手を離し、目を開ける。
「体の中で『力』が廻るのがわかるだろう?」
「ああ…なんか、今まで感じた事ねぇ筈なのに、すげー馴染む」
「人間が本来持っている物だからな。
気功は魔法とは違い感覚さえ覚えれば誰だって使える普遍的な力だ。
数年で通常の何倍もの力を出せるようになる」
「そんなにか…。やっぱり、アタシらはオリムライチカに遊ばれてたって訳か」
「まぁ、そうなるな」
オータムは自分達が全て一夏の掌の上だったのだと実感した。
「で、スコール。お前の方は私ではどうにもできん。我慢しろ」
「ええ、そのようね」
スコールが笑みを浮かべる。
しかし、その瞳は濁っていた。
「では私は席を外す。オータム気を絶やすなよ」
そう言って、箒が席を外した。
「オータム。どんな感じかしら?」
「恐ろしい。だな」
「彼女が? それともその力が?」
「両方だ。アタシ達が相手にしている者。
アタシ達が傷つけようとした者の片鱗」
「そんなに凄いの?」
「体が嘘みてぇに軽い。最高のコンディションさ…体だけならな」
オータムが立ち上がり、庭に出る。
屈伸運動をして一言よし、と呟いた。
そのまま、垂直跳び。
「あら、凄いじゃない」
目測でも、家の天井ほどまで跳び上がった。
「……こんな力……そうか…そうか…手加減、されてたの
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