機動戦士ガンダム
2146話
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いのかい?」
ヴェルナーの話題だったからだろう。自分の部下についての事だからこそ、シーマは黙って話を聞いてる訳にはいかなかったといったところか。
「ああ。もっとも、最善なのはこの世界の地球で漁をしてる奴を連れて来られる事なんだけどな。ただ、今の状況で地球からルナ・ジオンに移住したいと考える奴がどれだけいるのか……いやまぁ、そういう奴がいるのは、分かってるんだけどな。それでも、すぐにって訳にはいかないし」
ホワイトスターがどのような場所かは分からないが、現在の状況よりはマシになると考えて、移住したいと思う者や、異世界という言葉に魅力を感じるような者は絶対にいる。
「結局は、明日の戦いが終わってからだろうな。……セイラ、エザリア、そっちの準備はいいんだよな?」
「ええ、こっちは問題ないわ」
「勿論政治班の方も、準備は整ってるわ。……ふふっ、明日は面白くなりそうね」
少し離れた場所で明日の打ち合わせをしていたセイラとエザリアの2人が、揃って俺にそう言ってくる。
特にエザリアは、珍しく興奮しているように笑みを浮かべていた。
……今までシャドウミラーの政治班として色々と活動してきたのは間違いないが、ルナ・ジオンは今まで関わってきた件とは大きく違うからな。
大きな動きという意味では、例えばマクロス世界で宇宙生物のバジュラと行った生存競争……いや、あれは結局シャドウミラーが来たのが最後の最後だったから、そこまででもないのか?
そうなると、マブラヴ世界か。
あれは、正真正銘世界の危機だったが、シャドウミラーと他にも色々な世界の協力もあって、マブラヴ世界は生き残る事が出来た。
それどころか、様々な世界からの技術のおかげもあって、地球上からBETAのほぼすべてを排除する事に成功し、今ではマブラヴ世界にとってのBETAというのは、シャドウミラーと取引をする上で重要な資源でしかない。
後は……ああ、ギアス世界では一応国作りに協力はしたな。
ただ、地球のユーラシア大陸の一部という事で、やはり今回に及ばない。
そう考えれば、やはり今回のルナ・ジオンの一件は色々と大きいという事なのだろう。
「一応確認しておくけど、明日の戦いでは可能な限り人を殺さない。それでいいんだ?」
「ええ、それでお願い。……甘いと思う?」
確認するように尋ねたセイラに、俺は首を横に振る。
もしこれが、単純に殺したくないからという理由であれば、俺はセイラに甘いと言っただろう。
だが、今回出来るだけ殺さないようにしてほしいというのは、勿論人死にが少ない方がいいというのもあるが、それ以上にジオン軍……特に明日戦うべき相手となる、突撃機動軍を相手に、俺の力を見せつけるというのがある。
当然ながら、相手を殺さないというのは
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