機動戦士ガンダム
2146話
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が使えなくなった時の事を考えておいた方がいいわ」
千鶴の言葉に、セイラを含めた他の面々も頷く。
シャドウミラーはルナ・ジオンをバックアップしているが、それが永遠に続く訳ではない。
ましてや、いつ何が起きるか分からず、場合によってはゲートが封鎖されるといった事態になりかねない事もある。
その辺を考えると、食料に関しては可能な限り自給する必要があるだろう。
幸い、クレイドルはマクロス世界の技術により、水や空気に関しては基本的に循環がきちんとされている。
それこそ、故意に宇宙空間に酸素や水を大量に流出させない限りは、それらが足りなくなるという事はないし、いざとなればそれをどこかから調達する事も可能だ。
……この辺、マクロス世界で移民船団として動いている者達に比べると、恵まれていると言ってもいい。
とはいえ、結局食料は自分達でどうにかする必要があるのだが。
ただし、クレイドルは北海道以上の広さを持つ都市であり、当然農地として使える場所も大きい。
少なくても、農家として働く分には仕事がなくなるという事はないだろう。
食糧自給率100%というのは……今の人数はともかく、将来的に住人が増えると、ちょっと難しいだろうが。
あー、ただ肉とかは……
「コロニーの住人の中……いや、今回クレイドルにやってきた者の中で、牧畜の経験があるような相手は……いるのか?」
多分駄目だろう。
そう思いながら、それでももしかしたらと思って尋ねるが、ルナ・ジオンの関係者は全員がそんな俺の言葉に反応しない。
「となると、誰かしらには牧畜の類をやって貰わないと、肉が食えなくなるな。いや、普段はホワイトスターから渡す事も出来るけど、自給自足ってのを考えると……」
「あれ? じゃあ、肉だけじゃなくて魚もじゃないか?」
オルガがそう呟く声が聞こえてきたが、確かにそれも間違いないんだよな。
いや、寧ろ牧畜よりも魚……漁師の方が難しそうな気すらする。
ああ、でもヴェルナーがいるのを思えば、漁師はそっちに任せてしまえばいいのか?
爺さんから、漁をやる上で色々と聞いてるみたいだし。
もっとも、ヴェルナー自身はサイド3育ちだ。
爺さんから漁についてのアドバイスはされているだろう。
だが、実際に漁をやった事がない以上、そのアドバイスは本当に使えるのかどうかは分からないし、また同様にもしそのアドバイスが正しくても、本当にその通りに出来るのかといった問題もある。
であれば、やっぱり知識だけで漁師の仕事を知っているヴェルナーに頼るだけではなく、実際に漁師をやってる人物を連れてくる必要があるだろう。
「漁師か。取りあえず経験者がいないとどうしようもないから……いっそ、どこか他の世界から連れてくるか?」
「い
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